欧州マーケットダイジェスト・12日 株高・ドル高・ユーロ安
(12日終値:13日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=133.48円(12日15時時点比△0.31円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=136.96円(▲0.41円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0261ドル(▲0.0054ドル)
FTSE100種総合株価指数:7500.89(前営業日比△34.98)
ドイツ株式指数(DAX):13795.85(△101.34)
10年物英国債利回り:2.111%(△0.052%)
10年物独国債利回り:0.987%(△0.016%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
4-6月期英国内総生産(GDP)速報値
前期比 ▲0.1% 0.8%
前年同期比 2.9% 8.7%
6月英貿易収支 113.87億ポンドの赤字 91.19億ポンドの赤字・改
6月英鉱工業生産指数(前月比) ▲0.9% 1.3%・改
7月仏消費者物価指数(CPI)改定値
前月比 0.3% 0.3%
6月ユーロ圏鉱工業生産
前月比 0.7% 2.1%・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は強含み。10日発表の7月米消費者物価指数(CPI)が下振れしたことで、米インフレがピークアウトしたとの見方が広がり、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ減速期待から週半ばにかけては円買い・ドル売りが進んだ。ただ、本日は週末を前にポジション調整目的のドル買いが優勢となり、20時30分過ぎに一時133.89円まで値を上げた。FRB当局者らがインフレに対して引き続き警戒感を示していることも相場を下支えした。
NY時間発表の8月米消費者態度指数(ミシガン大調べ)速報値が55.1と予想の52.5を上回ったことで、一時133.87円付近まで上げる場面もあったが、日通し高値133.89円には届かず。2時30分過ぎには133.44円付近まで押し戻された。市場では「夏季休暇に入っている投資家が多く、商いは低調だった」との声が聞かれた。
ミシガン大が併せて発表した消費者の期待インフレ率は、1年先が5.0%と予想の5.1%を下回った一方、5年先が3.0%と予想の2.8%を上回った。
・ユーロドルは弱含み。今週発表の米インフレ指標の下振れで、週半ばにかけてはユーロ買い・ドル売りが進んでいたが、本日は週末を控えたポジション調整目的のユーロ売り・ドル買いが優勢となった。良好な米経済指標を手掛かりにユーロ売り・ドル買いが出た面もあり、24時前に一時1.0238ドルと日通し安値を付けた。ユーロスイスフラン中心にユーロクロスが下落した影響も受けた。
なお、エネルギー供給不安が高まる欧州では、日照りが続く独ライン川の水位が低下し、ロシア産化石燃料の代替エネルギー源である石炭の水上輸送が困難な水準に近づいているもよう。厳しい熱波が物流の大動脈に深刻な影響を及ぼしているという。
・ポンドドルは頭が重かった。4-6月期英国内総生産(GDP)速報値が予想を上回ったことで一時1.2217ドルと日通し高値を付けたものの、買い一巡後はじりじりと上値を切り下げた。週末を控えたポジション調整目的のポンド売り・ドル買いが出たほか、電力不足が英国の景気に悪影響を及ぼすとの懸念が引き続きポンドの重しとなり一時1.2100ドルと日通し安値を更新した。
・ユーロ円はさえない。全般ユーロ売りが進んだ流れに沿って一時136.89円と本日安値を付けた。なお、ユーロスイスフランは一時0.9660スイスフランと2015年1月のスイスショック以来の安値を更新した。
・ロンドン株式相場は反発。時間外のダウ先物の上昇が支えとなったほか、4-6月期英GDP速報値が予想を上回ったことで買い安心感が広がった。アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株の上昇が目立ったほか、セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が値上がりした。
・フランクフルト株式相場は反発。時間外のダウ先物の上昇を受けて、欧州各国の主要株式相場にも買いが入った。6月ユーロ圏鉱工業生産が予想を上回ったことも投資家心理の改善につながった。個別ではバイエル(4.78%高)やコベストロ(2.36%高)、ボノビア(2.24%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は下落。株高を受けた。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=133.48円(12日15時時点比△0.31円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=136.96円(▲0.41円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0261ドル(▲0.0054ドル)
FTSE100種総合株価指数:7500.89(前営業日比△34.98)
ドイツ株式指数(DAX):13795.85(△101.34)
10年物英国債利回り:2.111%(△0.052%)
10年物独国債利回り:0.987%(△0.016%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
4-6月期英国内総生産(GDP)速報値
前期比 ▲0.1% 0.8%
前年同期比 2.9% 8.7%
6月英貿易収支 113.87億ポンドの赤字 91.19億ポンドの赤字・改
6月英鉱工業生産指数(前月比) ▲0.9% 1.3%・改
7月仏消費者物価指数(CPI)改定値
前月比 0.3% 0.3%
6月ユーロ圏鉱工業生産
前月比 0.7% 2.1%・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は強含み。10日発表の7月米消費者物価指数(CPI)が下振れしたことで、米インフレがピークアウトしたとの見方が広がり、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ減速期待から週半ばにかけては円買い・ドル売りが進んだ。ただ、本日は週末を前にポジション調整目的のドル買いが優勢となり、20時30分過ぎに一時133.89円まで値を上げた。FRB当局者らがインフレに対して引き続き警戒感を示していることも相場を下支えした。
NY時間発表の8月米消費者態度指数(ミシガン大調べ)速報値が55.1と予想の52.5を上回ったことで、一時133.87円付近まで上げる場面もあったが、日通し高値133.89円には届かず。2時30分過ぎには133.44円付近まで押し戻された。市場では「夏季休暇に入っている投資家が多く、商いは低調だった」との声が聞かれた。
ミシガン大が併せて発表した消費者の期待インフレ率は、1年先が5.0%と予想の5.1%を下回った一方、5年先が3.0%と予想の2.8%を上回った。
・ユーロドルは弱含み。今週発表の米インフレ指標の下振れで、週半ばにかけてはユーロ買い・ドル売りが進んでいたが、本日は週末を控えたポジション調整目的のユーロ売り・ドル買いが優勢となった。良好な米経済指標を手掛かりにユーロ売り・ドル買いが出た面もあり、24時前に一時1.0238ドルと日通し安値を付けた。ユーロスイスフラン中心にユーロクロスが下落した影響も受けた。
なお、エネルギー供給不安が高まる欧州では、日照りが続く独ライン川の水位が低下し、ロシア産化石燃料の代替エネルギー源である石炭の水上輸送が困難な水準に近づいているもよう。厳しい熱波が物流の大動脈に深刻な影響を及ぼしているという。
・ポンドドルは頭が重かった。4-6月期英国内総生産(GDP)速報値が予想を上回ったことで一時1.2217ドルと日通し高値を付けたものの、買い一巡後はじりじりと上値を切り下げた。週末を控えたポジション調整目的のポンド売り・ドル買いが出たほか、電力不足が英国の景気に悪影響を及ぼすとの懸念が引き続きポンドの重しとなり一時1.2100ドルと日通し安値を更新した。
・ユーロ円はさえない。全般ユーロ売りが進んだ流れに沿って一時136.89円と本日安値を付けた。なお、ユーロスイスフランは一時0.9660スイスフランと2015年1月のスイスショック以来の安値を更新した。
・ロンドン株式相場は反発。時間外のダウ先物の上昇が支えとなったほか、4-6月期英GDP速報値が予想を上回ったことで買い安心感が広がった。アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株の上昇が目立ったほか、セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が値上がりした。
・フランクフルト株式相場は反発。時間外のダウ先物の上昇を受けて、欧州各国の主要株式相場にも買いが入った。6月ユーロ圏鉱工業生産が予想を上回ったことも投資家心理の改善につながった。個別ではバイエル(4.78%高)やコベストロ(2.36%高)、ボノビア(2.24%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は下落。株高を受けた。
(中村)