株式明日の戦略-グロース株が強く29000円に接近、TOPIXも6月高値を上回る
15日の日経平均は大幅続伸。終値は324円高の28871円。米国株の大幅高を好感して上昇して始まると、寄り付きを安値に上げ幅を広げる展開。値下がり銘柄は結構多かったものの、寄与度の大きいソフトバンクGが買いを集めたほか、ハイテク株を中心に大型グロース株の値動きが良く、指数はじり高基調が続いた。後場に入って28900円手前では上値が抑えられた。しかし、上昇ペースが鈍った後も高値圏を維持。300円を超える上昇で取引を終えた。上昇率では日経平均が1.1%であったのに対してTOPIXは0.6%と、日経平均の優位性が色濃く出た1日となった。
東証プライムの売買代金は概算で2兆5600億円。業種別では医薬品、精密機器、ゴム製品などが上昇した一方、海運、鉱業、陸運などが下落した。動きの良さが目立ったソフトバンクグループ<9984.T>が5.2%高。高値は5929円まであり、4月につけた年初来高値5984円に接近した。半面、前期が大幅な最終赤字となったフリー<4478.T>が16.5%安と急落した。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり841/値下がり912と、日経平均が大幅高となったにもかかわらず値下がり銘柄の方が多かった。トリドールHD、パンパシHD、マツキヨココカラなど、決算を発表した小売株が急騰。6月に人気化したダブルスコープとエネチェンジがそろって決算を材料に値を飛ばした。上方修正を発表したEDPやリブセンスは場中値付かずのストップ高比例配分。米国企業との紛争に関してポジティブなリリースが出てきた第一三共が14.5%高となり、上場来高値を更新した。
一方、下落銘柄でも小売株が目立っており、通期が最終赤字見込みとなり、期末配当の見通しを取り下げたすかいらーくが大幅安。今期が最終減益見通しとなったスノーピークが一時ストップ安となり、優待廃止や社長交代を発表したペッパーフードはストップ安比例配分となった。1Qが営業赤字となったウェルビーや、臨床結果に関するリリースが失望となった窪田製薬もストップ安比例配分となるなど、弱材料のあった銘柄はたたき売られた。リクルートは決算が市場の期待に届かず3.3%安。川崎汽船や日本郵船など大手海運株が軟調となった。
日経平均は300円を超える上昇。高値が28897円まであり、29000円が射程圏内に入った。少し前までは28000円を上回ってくると上値が重くなるといった状況が続いていただけに、ここで難なく29000円を突破してくるようなら、売り方の手じまいを巻き込んで踏み上げ的な上昇が続く可能性もある。ただ、プライムでは値下がり銘柄の方が多く、ややいびつな動きでもあった。きょうの反動で指数だけが弱いといった動きが出てくる可能性もあり、目先は振れ幅が大きくなるとみておいた方が良い。また、全体のトレンドをつかむためには、TOPIXの動向にも注目しておきたい。前述のようにきょうのTOPIXは日経平均に見劣りした。ただ、高値が1985.84pまであり、6月高値の1978.39pを超えてきた。日経平均は一足先に3月や6月の水準を超えてきたが、TOPIXがこれにキャッチアップできるようなら、日本株の方向性は上との見方が強まる。3月の高値は1994.32pで、これを上回ることができるかが目先の焦点となる。
東証プライムの売買代金は概算で2兆5600億円。業種別では医薬品、精密機器、ゴム製品などが上昇した一方、海運、鉱業、陸運などが下落した。動きの良さが目立ったソフトバンクグループ<9984.T>が5.2%高。高値は5929円まであり、4月につけた年初来高値5984円に接近した。半面、前期が大幅な最終赤字となったフリー<4478.T>が16.5%安と急落した。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり841/値下がり912と、日経平均が大幅高となったにもかかわらず値下がり銘柄の方が多かった。トリドールHD、パンパシHD、マツキヨココカラなど、決算を発表した小売株が急騰。6月に人気化したダブルスコープとエネチェンジがそろって決算を材料に値を飛ばした。上方修正を発表したEDPやリブセンスは場中値付かずのストップ高比例配分。米国企業との紛争に関してポジティブなリリースが出てきた第一三共が14.5%高となり、上場来高値を更新した。
一方、下落銘柄でも小売株が目立っており、通期が最終赤字見込みとなり、期末配当の見通しを取り下げたすかいらーくが大幅安。今期が最終減益見通しとなったスノーピークが一時ストップ安となり、優待廃止や社長交代を発表したペッパーフードはストップ安比例配分となった。1Qが営業赤字となったウェルビーや、臨床結果に関するリリースが失望となった窪田製薬もストップ安比例配分となるなど、弱材料のあった銘柄はたたき売られた。リクルートは決算が市場の期待に届かず3.3%安。川崎汽船や日本郵船など大手海運株が軟調となった。
日経平均は300円を超える上昇。高値が28897円まであり、29000円が射程圏内に入った。少し前までは28000円を上回ってくると上値が重くなるといった状況が続いていただけに、ここで難なく29000円を突破してくるようなら、売り方の手じまいを巻き込んで踏み上げ的な上昇が続く可能性もある。ただ、プライムでは値下がり銘柄の方が多く、ややいびつな動きでもあった。きょうの反動で指数だけが弱いといった動きが出てくる可能性もあり、目先は振れ幅が大きくなるとみておいた方が良い。また、全体のトレンドをつかむためには、TOPIXの動向にも注目しておきたい。前述のようにきょうのTOPIXは日経平均に見劣りした。ただ、高値が1985.84pまであり、6月高値の1978.39pを超えてきた。日経平均は一足先に3月や6月の水準を超えてきたが、TOPIXがこれにキャッチアップできるようなら、日本株の方向性は上との見方が強まる。3月の高値は1994.32pで、これを上回ることができるかが目先の焦点となる。