ロンドン為替見通し=ユーロ重い動き続くか、独ZEWへの反応注視

 ロンドンタイムは、ユーロの重い動きが続くか。昨日は、欧州入りにかけ発表となった7月独卸売物価指数(WPI)は前月比-0.4%と、前月6月の+0.1%からマイナスヘ転じた。指標発表直後、ユーロの動意は鈍かった。しかし、原油価格が下落し、産油国通貨とともにユーロが活発化。欧州の高インフレの大きな要因であるエネルギー価格の下落が、独金利低下を後押しとしたユーロ売りを促した面もある。

 本日は注目の景気関連指標の1つ、8月独ZEW景況感指数が発表予定。7月の大幅な悪化で記録した-53.8と同様の大幅なマイナス推移が予想されている。

 ただ、独ZEWの指標結果が思わしくなくても、景況を悪化させている高インフレが、昨日の物価指標の低下や原油価格の下落を受けて落ち着くとの見方になれば、景況感の悪化も底を打つとの思惑につながりそう。昨日は売り込まれたユーロの買い戻しを誘う展開もあるか。欧州序盤発表の7月英雇用統計に対するポンドの反応にも一応留意したい。


・想定レンジ上限
 ユーロドルの上値めどは、12日安値1.0238ドル。
 ポンドドルの上値めどは、日足一目均衡表・転換線1.2140ドル。

・想定レンジ下限
 ユーロドルの下値めどは、7月18日安値1.0064ドル。
 ポンドドルの下値めどは、7月26日安値1.1964ドル

(関口)
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