ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、乱高下

 26日のニューヨーク外国為替市場でドル円は乱高下。24時時点では137.29円と22時時点(136.68円)と比べて61銭程度のドル高水準だった。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長がジャクソンホール会議での講演で「9月の利上げ幅はデータ次第」としながらも、「早急な緩和のリスクを歴史が警告」「景気抑制の政策は一定期間必要になる可能性」と述べ、高金利をしばらく維持する方針を示すと一時137.34円まで急上昇した。
 ただ、パウエル氏の講演が10分程度で終了すると「材料出尽くし」として一転ドル売りが優勢となり、一時136.23円と日通し安値を更新した。もっとも、そのあとは米長期金利の上昇ととも再びドル買いが優勢となり、137.31円付近まで持ち直している。

 ユーロドルも荒い値動き。24時時点では1.0014ドルと22時時点(1.0032ドル)と比べて0.0018ドル程度のユーロ安水準だった。「複数の欧州中央銀行(ECB)当局者は来月8日の定例理事会で、0.75%の利上げについての議論を希望」との観測報道をきっかけに欧州金利の急騰とともにユーロ買いが先行。パウエル氏の発言が伝わった直後はドル買いが入ったものの、講演終了後にドル売りが強まったタイミングで一時1.0090ドルと本日高値を付けた。もっとも、そのあとは再びドル買いが入ったことで上値が重くなっている。

 ユーロ円は24時時点では137.49円と22時時点(137.12円)と比べて37銭程度のユーロ高水準。ECBの大幅利上げ観測を背景にユーロ買いが入ったほか、ドル円の上昇につれた買いが入り一時137.96円と日通し高値を付けた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:136.23円 - 137.34円
ユーロドル:0.9947ドル - 1.0090ドル
ユーロ円:136.09円 - 137.96円

(中村)
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