今日の株式見通し=軟調か 米国株は金融引き締めを警戒した売りが止まらず

 東京市場は軟調か。米国株は下落。ダウ平均は280ドル安の31510ドルで終了。メスター米クリーブランド連銀総裁から、2023年中の利下げを否定する発言が出てきたことで、金融引き締め長期化を懸念した売りが続いた。3指数とも序盤では買われる場面もあったが失速し、終盤にかけて値を崩している。ドル円は足元139円00銭近辺で推移している。CME225先物は円建て、ドル建てともに大証日中終値と比べて265円安の27855円で取引を終えた。

 下げ止まらない米国株を受けて、日本株も軟調な展開を予想する。米8月ADP民間部門雇用者数は市場予想を下回る結果となったが、要人から連日で利上げが長期化する旨の発言が出てくる中では反転材料とはならなかった。ただ、週末の雇用統計を消化するまでは米国株に期待ができないことは、ある程度織り込まれていると思われる。日経平均はきのう同様、下げて始まった後は落ち着いた動きになるとみる。強気派も弱気派も手掛けづらい地合いが想定される。序盤の売り買いをこなした後は、早々にこう着感が強まるだろう。日経平均の予想レンジは27800円-28150円
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