欧州マーケットダイジェスト・1日 株安・金利上昇・ドル高
(1日終値:2日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=140.00円(1日15時時点比△0.67円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=139.35円(▲0.22円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=0.9953ドル(▲0.0064ドル)
FTSE100種総合株価指数:7148.50(前営業日比▲135.65)
ドイツ株式指数(DAX):12630.23(▲204.73)
10年物英国債利回り:2.879%(△0.078%)
10年物独国債利回り:1.561%(△0.020%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
7月独小売売上高
前月比 1.9% ▲1.5%・改
前年比 ▲5.5% ▲9.6%・改
8月英ネーションワイド住宅価格指数
前月比 0.8% 0.2%・改
8月仏製造業PMI改定値 50.6 49.0
8月独製造業PMI改定値 49.1 49.8
8月ユーロ圏製造業PMI改定値 49.6 49.7
8月英製造業PMI改定値 47.3 46.0
7月ユーロ圏失業率 6.6% 6.7%・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は底堅い展開。欧州勢参入直後は利食い売りなどが先行し一時139.07円付近まで値を下げたものの、売り一巡後は徐々に強含んだ。前週分の米新規失業保険申請件数や4-6月期米非農業部門労働生産性・改定値に加えて、8月米ISM製造業景気指数が52.8と予想の52.0を上回ったことが分かると米金利の上昇とともにドル買いが加速。24時前に一時140.22円と1998年8月以来約24年ぶりの高値を付けた。その後の下押しも139.84円付近にとどまった。
なお、米10年債利回りは一時3.2932%前後と6月21日以来の高水準を付けた。
・ユーロドルは頭が重かった。欧州市場序盤はポジション調整目的のユーロ買い・ドル売りが入り一時1.0048ドル付近まで値を上げたものの、アジア時間に付けた日通し高値1.0057ドルには届かずに失速した。
NY時間に入ると、良好な米経済指標が相次いだことを受けて米金利が上昇。全般ドル買いが優勢となり、前日の安値0.9972ドルを下抜けると一時0.9911ドルまで下げ足を速めた。なお、主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時109.98と2002年6月以来の高値を付けた。
・ユーロ円はじり安。ドル円の上昇につれた買いが入った半面、ユーロドルの下落につれた売りが出たため、じりじりと上値を切り下げる展開となった。世界的なインフレ加速と積極的な金融引き締めへの懸念から、欧米株価が軟調に推移したこともリスク・オフの円買い・ユーロ売りを誘い、24時前に一時138.93円と日通し安値を付けた。
・ロンドン株式相場は4日続落。高インフレの長期化と金融引き締めによる英景気の後退が懸念されて株売りが広がった。セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株の下げが目立ったほか、リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株に売りが集まった。HSBCやバークレイズなど金融株も値下がりした。
・フランクフルト株式相場は続落。高インフレの長期化と欧州中央銀行(ECB)の大幅利上げ観測を背景に売りが優勢となった。個別ではザランド(4.59%安)やMTUエアロ・エンジンズ(3.32%安)、エアバス(3.08%安)などの下げが目立ち、ミュンヘン再保険(0.84%高)などを除く36銘柄が下落した。
・欧州債券相場は下落。9月のECB理事会での0.75%利上げが意識される中、この日も売りが続いた。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=140.00円(1日15時時点比△0.67円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=139.35円(▲0.22円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=0.9953ドル(▲0.0064ドル)
FTSE100種総合株価指数:7148.50(前営業日比▲135.65)
ドイツ株式指数(DAX):12630.23(▲204.73)
10年物英国債利回り:2.879%(△0.078%)
10年物独国債利回り:1.561%(△0.020%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
7月独小売売上高
前月比 1.9% ▲1.5%・改
前年比 ▲5.5% ▲9.6%・改
8月英ネーションワイド住宅価格指数
前月比 0.8% 0.2%・改
8月仏製造業PMI改定値 50.6 49.0
8月独製造業PMI改定値 49.1 49.8
8月ユーロ圏製造業PMI改定値 49.6 49.7
8月英製造業PMI改定値 47.3 46.0
7月ユーロ圏失業率 6.6% 6.7%・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は底堅い展開。欧州勢参入直後は利食い売りなどが先行し一時139.07円付近まで値を下げたものの、売り一巡後は徐々に強含んだ。前週分の米新規失業保険申請件数や4-6月期米非農業部門労働生産性・改定値に加えて、8月米ISM製造業景気指数が52.8と予想の52.0を上回ったことが分かると米金利の上昇とともにドル買いが加速。24時前に一時140.22円と1998年8月以来約24年ぶりの高値を付けた。その後の下押しも139.84円付近にとどまった。
なお、米10年債利回りは一時3.2932%前後と6月21日以来の高水準を付けた。
・ユーロドルは頭が重かった。欧州市場序盤はポジション調整目的のユーロ買い・ドル売りが入り一時1.0048ドル付近まで値を上げたものの、アジア時間に付けた日通し高値1.0057ドルには届かずに失速した。
NY時間に入ると、良好な米経済指標が相次いだことを受けて米金利が上昇。全般ドル買いが優勢となり、前日の安値0.9972ドルを下抜けると一時0.9911ドルまで下げ足を速めた。なお、主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時109.98と2002年6月以来の高値を付けた。
・ユーロ円はじり安。ドル円の上昇につれた買いが入った半面、ユーロドルの下落につれた売りが出たため、じりじりと上値を切り下げる展開となった。世界的なインフレ加速と積極的な金融引き締めへの懸念から、欧米株価が軟調に推移したこともリスク・オフの円買い・ユーロ売りを誘い、24時前に一時138.93円と日通し安値を付けた。
・ロンドン株式相場は4日続落。高インフレの長期化と金融引き締めによる英景気の後退が懸念されて株売りが広がった。セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株の下げが目立ったほか、リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株に売りが集まった。HSBCやバークレイズなど金融株も値下がりした。
・フランクフルト株式相場は続落。高インフレの長期化と欧州中央銀行(ECB)の大幅利上げ観測を背景に売りが優勢となった。個別ではザランド(4.59%安)やMTUエアロ・エンジンズ(3.32%安)、エアバス(3.08%安)などの下げが目立ち、ミュンヘン再保険(0.84%高)などを除く36銘柄が下落した。
・欧州債券相場は下落。9月のECB理事会での0.75%利上げが意識される中、この日も売りが続いた。
(中村)