今日の株式見通し=もみ合いか 米国株は軟調も円安が急速に進行

 東京市場はもみ合いか。休場明けの米国株は下落。ダウ平均は173ドル安の31145ドルで取引を終えた。米8月ISM非製造業総合指数が強い内容となったことで、長期金利が上昇。金融引き締めへの警戒が一段と強まったことが株売りの材料となった。為替市場ではドル高・円安に勢いがついており、ドル円は足元142円80銭近辺で推移。143円台に乗せる場面もあった。CME225先物は円建て、ドル建てともに大証日中終値と比べて20円安の27580円で取引を終えた。

 ナスダックは7日続落となっており、下げ止まらない米国株は警戒材料にはなる。一方、143円台までの円安となると、国内外需株には一定の支援材料になると期待できる。8日にはECB理事会が開催されるほか、米国ではパウエルFRB議長が討論会に参加することもあり、日本と欧米の金利差が拡大する(円安要因)との見方が強まりやすい。米国株が休場の間の日経平均は比較的底堅く推移した。米国株安の悪影響を円安がカバーすることで、現状水準近辺での一進一退を予想する。日経平均の予想レンジは27450円-27800円
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