今日の株式見通し=軟調か 雇用統計を通過しても米国株の下げ基調が続く

 東京市場は軟調か。先週末の米国株は下落。ダウ平均は337ドル安の31318ドルで取引を終えた。米8月雇用統計では、非農業部門雇用者数が31.5万人増と市場予想並みの結果となり、失業率は上昇。インフレ高進への過度な警戒が和らぎ、買いが先行した。しかし、米国の金融引き締めへの警戒は根強く、中盤以降は急失速。ロシア国営の天然ガス会社ガスプロムが欧州向けパイプラインの再開を延期すると発表したことも嫌気されて、終盤は下げ加速となった。ドル円は足元140円30銭近辺で推移している。CME225先物は円建て、ドル建てともに大証日中終値と比べて145円安の27515円で取引を終えた。

 雇用統計の内容自体は好感されたが、ダウ平均は300ドル超上昇したところから一時400ドル超下落するなど荒れた動きとなり、大幅安で終えている。米国株が下げ止まらなかったことで、日本株は失望売りに押されることになるだろう。本日は米国がレーバーデーで休場。欧州市場がクローズアップされやすい中で欧州株に懸念材料が出てきたことも、リスク警戒ムードを高める。欧州では8日にECB理事会が開催される。ジャクソンホール会合を機に相場が大きく変わった感が強い中、買い手掛かりにも乏しく、下押し圧力の強い地合いが続くと予想する。日経平均の予想レンジは27350円-27600円
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