今日の株式見通し=堅調か 欧米中銀のタカ派姿勢を再確認しても米国株は上昇

 東京市場は堅調か。米国株は上昇。ダウ平均は193ドル高の31774ドルで取引を終えた。ECB理事会では0.75%の大幅利上げが決定された。またパウエルFRB議長は討論会でインフレ抑制に向けた強い姿勢を改めて示した。3指数とも序盤は弱く、場中もプラス圏とマイナス圏を行き来したが、目新しい話もなかったことから、終盤にかけては買いが優勢となった。

 ドル円は足元143円90銭近辺で推移している。CME225先物(12月限)は円建てが大証日中終値と比べて55円高の27865円、ドル建てが100円高の27910円で取引を終えた。9月限は円建てが大証日中終値と比べて285円高の28095円、ドル建てが290円高の28100円で取引を終えている。

 ECB理事会、パウエル議長参加の討論会ともに、出てきた内容はタカ派色が強かった。しかし、米国株はこれらを無難に消化した。前日の米国株の大幅高はイベント前のショートカバーにすぎないとの見方もあっただけに、ポジティブな反応。9月FOMCに向けて米国株が大きく崩れる懸念は和らいだ。日本株はきのう大きく上昇しているが、売り方の買い戻しなども入りやすく、米国株の上昇を好感した流れになると予想する。なお、本日はメジャーSQ日でもあり、特に序盤は振れ幅が大きくなる可能性がある。米長期金利は上昇、原油価格も上昇しており、景気敏感系の銘柄が相対優位か。ただ、欧米中銀のタカ派姿勢が米株安を招かなかったという点では、ハイテクグロース株にももう一段の見直し余地があるだろう。日経平均の予想レンジは27900円-28250円
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