欧州マーケットダイジェスト・14日 株安・金利低下・円高
（14日終値：15日3時時点）
ドル・円相場：1ドル＝143.13円（14日15時時点比▲0.71円）
ユーロ・円相場：1ユーロ＝142.95円（▲0.62円）
ユーロ・ドル相場：1ユーロ＝0.9987ドル（△0.0006ドル）
FTSE100種総合株価指数：7277.30（前営業日比▲108.56）
ドイツ株式指数（DAX）：13028.00（▲160.95）
10年物英国債利回り：3.132％（▲0.039％）
10年物独国債利回り：1.716％（▲0.014％）
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
（主な欧州経済指標） ＜発表値＞ ＜前回発表値＞
8月英消費者物価指数（CPI）
前月比 0.5％ 0.6％
前年比 9.9％ 10.1％
CPIコア指数（前年比） 6.3％ 6.2％
8月英小売物価指数（RPI）
前月比 0.6％ 0.9％
前年比 12.3％ 12.3％
7月ユーロ圏鉱工業生産
前月比 ▲2.3％ 1.1％・改
前年比 ▲2.4％ 2.2％・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
（各市場の動き）
・ドル円は下落。東京時間に日銀が銀行の為替ディーラーなどに相場水準を尋ねる「レートチェック」を実施したと伝わると、政府・日銀が円安を食い止めるために円買い・ドル売り介入を行うのではないかとの警戒感が強まった。欧米市場に入っても、為替介入への警戒感から円を買い戻す動きが継続し、一時142.55円と日通し安値を更新した。
鈴木財務相は日本時間夕刻に「最近のような動きが継続する場合にはあらゆる措置を排除せず、必要な対応をとりたい」「（介入について）やるときは間髪入れずに瞬時にやる」と述べたほか、神田財務官は「投機によるものには必要な措置を取らざるを得ない」「今後、しかるべき対応をとる」などと発言。欧州の取引時間に入っても、本邦通貨当局者からの円安けん制発言が相次いだことも円買いを促した。
・ユーロ円は軟調。政府・日銀による為替介入への警戒感から円が買い戻された流れに沿って一時142.30円と本日安値を付けた。また、ポンド円は一時164.76円、豪ドル円は95.99円、NZドル円は85.60円、カナダドル円は108.26円、スイスフラン円は148.35円、トルコリラ円は7.80円、南アフリカランド円は8.16円まで値を下げた。
・ユーロドルは一進一退。前日の8月米消費者物価指数（CPI）が上振れたことで、米連邦準備理事会（FRB）の一段の利上げと金融引き締めの長期化観測が高まりドル買いが入った。半面、欧州中央銀行（ECB）が大幅利上げを継続するとの観測からユーロ買いも入りやすく、相場は1ユーロ＝1ドルのパリティ（等価）を挟んだもみ合いとなった。市場では「円絡みの取引が中心となったため、ユーロドル自体は方向感が出なかった」との声が聞かれた。
・ロンドン株式相場は続落。米国の利上げが加速するとの警戒感から、前日の米国株が急落。本日のアジア株安の流れも引き継ぎ、売りが優勢となった。リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が売られたほか、アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が値下がりした。半面BPやシェルなどエネルギー株は買われた。
・フランクフルト株式相場は続落。米国の利上げが加速するとの警戒感から前日の米国株が急落すると、欧州各国の主要株式相場にも売りが波及した。個別ではコベストロ（3.78％安）やBASF（3.26％安）、RWE（3.15％安）などの下げが目立ち、フォルクスワーゲン（1.09％高）などを除く36銘柄が下落した。
・欧州債券相場は上昇。株安を受けた。
（中村）
ドル・円相場：1ドル＝143.13円（14日15時時点比▲0.71円）
ユーロ・円相場：1ユーロ＝142.95円（▲0.62円）
ユーロ・ドル相場：1ユーロ＝0.9987ドル（△0.0006ドル）
FTSE100種総合株価指数：7277.30（前営業日比▲108.56）
ドイツ株式指数（DAX）：13028.00（▲160.95）
10年物英国債利回り：3.132％（▲0.039％）
10年物独国債利回り：1.716％（▲0.014％）
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
（主な欧州経済指標） ＜発表値＞ ＜前回発表値＞
8月英消費者物価指数（CPI）
前月比 0.5％ 0.6％
前年比 9.9％ 10.1％
CPIコア指数（前年比） 6.3％ 6.2％
8月英小売物価指数（RPI）
前月比 0.6％ 0.9％
前年比 12.3％ 12.3％
7月ユーロ圏鉱工業生産
前月比 ▲2.3％ 1.1％・改
前年比 ▲2.4％ 2.2％・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
（各市場の動き）
・ドル円は下落。東京時間に日銀が銀行の為替ディーラーなどに相場水準を尋ねる「レートチェック」を実施したと伝わると、政府・日銀が円安を食い止めるために円買い・ドル売り介入を行うのではないかとの警戒感が強まった。欧米市場に入っても、為替介入への警戒感から円を買い戻す動きが継続し、一時142.55円と日通し安値を更新した。
鈴木財務相は日本時間夕刻に「最近のような動きが継続する場合にはあらゆる措置を排除せず、必要な対応をとりたい」「（介入について）やるときは間髪入れずに瞬時にやる」と述べたほか、神田財務官は「投機によるものには必要な措置を取らざるを得ない」「今後、しかるべき対応をとる」などと発言。欧州の取引時間に入っても、本邦通貨当局者からの円安けん制発言が相次いだことも円買いを促した。
・ユーロ円は軟調。政府・日銀による為替介入への警戒感から円が買い戻された流れに沿って一時142.30円と本日安値を付けた。また、ポンド円は一時164.76円、豪ドル円は95.99円、NZドル円は85.60円、カナダドル円は108.26円、スイスフラン円は148.35円、トルコリラ円は7.80円、南アフリカランド円は8.16円まで値を下げた。
・ユーロドルは一進一退。前日の8月米消費者物価指数（CPI）が上振れたことで、米連邦準備理事会（FRB）の一段の利上げと金融引き締めの長期化観測が高まりドル買いが入った。半面、欧州中央銀行（ECB）が大幅利上げを継続するとの観測からユーロ買いも入りやすく、相場は1ユーロ＝1ドルのパリティ（等価）を挟んだもみ合いとなった。市場では「円絡みの取引が中心となったため、ユーロドル自体は方向感が出なかった」との声が聞かれた。
・ロンドン株式相場は続落。米国の利上げが加速するとの警戒感から、前日の米国株が急落。本日のアジア株安の流れも引き継ぎ、売りが優勢となった。リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が売られたほか、アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が値下がりした。半面BPやシェルなどエネルギー株は買われた。
・フランクフルト株式相場は続落。米国の利上げが加速するとの警戒感から前日の米国株が急落すると、欧州各国の主要株式相場にも売りが波及した。個別ではコベストロ（3.78％安）やBASF（3.26％安）、RWE（3.15％安）などの下げが目立ち、フォルクスワーゲン（1.09％高）などを除く36銘柄が下落した。
・欧州債券相場は上昇。株安を受けた。
（中村）