NY株見通し-高金利長期化による景気悪化懸念から引き続き軟調か

 今晩のNY市場は軟調か。昨日は米連邦公開市場委員会(FOMC)で積極的な利上げ継続が示唆されたことで、高金利政策の長期化による景気悪化懸念が強まった。FOMCでは3会合連続で0.75%の利上げが決定され、FOMCメンバーの金利見通し(ドット・プロット)では、FFレートが2022年年末に4.4%、2023年中には4.6%まで上昇する可能性が示された。主要3指数はそろって1.7%超の大幅続落となり、週初来ではダウ平均が2.07%安、S&P500が2.15%安、ナスダック総合が1.99%安となった。S&P500は6月30日以来の低水準となる3789.93ポイントで終了し、史上最高値からの下落率を再び21.35%に拡大。6月安値の3636.87ポイントを再び試す動きとなった。今晩の取引でも高金利政策の長期化による景気悪化懸念から引き続き軟調な展開となりそうだ。

 今晩の米経済指標・イベントは新規失業保険申請件数、8月景気先行指数など。企業決算は寄り前にダーデン・レストランツ、アクセンチュア、カーニバル、引け後にフェデックス、コストコ・ホールセールなどが発表予定。(執筆:9月22日、14:00)
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