欧州外国為替市場概況・20時 ドル円 荒っぽい動きが続く

 22日の欧州外国為替市場でドル円は荒っぽい動きが続く。20時時点では142.50円と17時時点(145.77円)と比べて3円27銭程度のドル安水準だった。黒田日銀総裁が緩和継続を強調したことを受けて145.90円まで24年ぶりの高値を更新したが、本邦の円買い介入を受けて一時140.70円まで急落した。介入を受けた動きが一巡すると143.39円近辺まで持ち直したが再び142円半ばに押し戻された。
 鈴木財務相と神田財務官が会見を行い、「投機による過度な変動は決して見過ごせない」とし、「引き続き過度な変動に対しては必要な対応をとる」と述べた。

 ユーロ円も神経質な動き。20時時点では140.75円と17時時点(143.52円)と比べて2円77銭程度のユーロ安水準だった。ドル円に連動し、クロス円も乱高下した。円買い介入を受けて一時139.38円まで急落した後、141円前半に持ち直した。

 ユーロドルは小幅高。20時時点では0.9876ドルと17時時点(0.9845ドル)と比べて0.0031ドル程度のユーロ高水準だった。ドル円のドル売りを受けて一時0.9907ドルまで買われたが、上値は重く0.98ドル半ばまで押し戻された。

 ポンドはイングランド銀行(BOE、英中央銀行)の政策金利発表前に買いが先行するも、結果公表後は売りに押され、ポンドドルは1.1364ドルを高値に1.12ドル後半、ポンド円は161円後半から161円前半に押し戻された。BOEは市場予想通りに0.50%の利上げを実施したが、一部では0.75%の利上げ思惑もあって、結果公表後にポンドは失望の売りに押された。

 トルコ中銀は市場の据え置き予想に反して政策金利を2会合連続で引き下げ、12.00%とした。予想外の利下げを受けて、トルコリラ(TRY)は売りで反応し、ドル/TRYは18.4026TRYまでTRY安が進んだ。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:140.70円 - 145.90円
ユーロドル:0.9809ドル - 0.9907ドル
ユーロ円:139.28円 - 143.70円

(金)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。