ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、下値堅い

 22日のニューヨーク外国為替市場でドル円は下値が堅い。24時時点では142.03円と22時時点(140.73円)と比べて1円30銭程度のドル高水準だった。政府・日銀による円買い介入を受けて、22時前に一時140.36円と日通し安値を付けたものの、米10年債利回りが3.7059%前後と2011年2月以来の高水準を付けると円売り・ドル買いが強まった。24時前には142.19円付近まで持ち直した。日米金融政策の方向性の違いから押し目買い意欲も旺盛だ。
 なお、岸田首相は「為替は安定的に推移することが重要」「1年で30円以上の円安は過去にない」と述べ、「為替の過度な変動には断固として必要な対応を取りたい」と強調した。

 ユーロドルは頭が重い。24時時点では0.9815ドルと22時時点(0.9875ドル)と比べて0.0060ドル程度のユーロ安水準だった。米金利の上昇を手掛かりに全般ドル買いが先行。9月ユーロ圏消費者信頼感指数速報値が▲28.8と予想の▲25.8を下回り過去最低を記録したことも相場の重しとなり、一時0.9812ドル付近まで下押しした。

 ユーロ円は下げ渋り。24時時点では139.41円と22時時点(139.00円)と比べて41銭程度のユーロ高水準。22時前に一時138.71円と日通し安値を付けたものの、23時前には139.83円付近まで下げ幅を縮めた。ドル円につれた動きとなった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:140.36円 - 145.90円
ユーロドル:0.9809ドル - 0.9907ドル
ユーロ円:138.71円 - 143.70円


(中村)
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