欧州外国為替市場概況・22時 ドル円 伸び悩む

 23日の欧州外国為替市場でドル円は伸び悩む。22時時点では142.94円と20時時点(143.16円)と比べて22銭程度のドル安水準だった。米長期金利の上げ幅拡大の動きが一段落したこともあり、19時前につけた143.27円を頭に伸び悩み143円を挟んで動きが鈍っている。日本が再度円買い介入を実施することへの警戒感もあり、積極的に上値を試す動きにはなっていない。

 ユーロドルは戻りが鈍い。22時時点では0.9756ドルと20時時点(0.9750ドル)と比べて0.0006ドル程度のユーロ高水準だった。欧州タイムに入って強まったドル買いが一服するも、0.97ドル半ばの安値圏で戻りの鈍い動き。米10年債利回りは一時3.82%台まで上げ幅を拡大し、引き続き高い水準で推移している。

 ユーロ円は小動き。22時時点では139.45円と20時時点(139.59円)と比べて14銭程度のユーロ安水準だった。139円半ばを挟んで小幅な上下にとどまっている。欧米株価指数の軟調な動きも重し。

 ポンドは戻りが鈍い。クワーテング英財務相の減税と財政出動による経済対策の発表を受けてポンドは一時的に買いが入る場面もあったが、この大型財政出動は英中銀が目指すインフレ退治を損ねる恐れがあるとの見方や、英国の信用力低下への懸念が強まり、英長期金利が急上昇し、英株が大幅下落するなど英国資産が急落し、ポンドは売りに押された。足もとでポンドドルは1.1021ドルを安値に1.10ドル後半、ポンド円は157.47円を安値に158円前半で買い戻しが一服している。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:141.77円 - 143.27円
ユーロドル:0.9737ドル - 0.9852ドル
ユーロ円:138.91円 - 140.27円

(金)
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