ロンドン為替見通し=英財政懸念やユーロ圏の不安要因から、欧州通貨は軟調な推移が続きそう

 ロンドンタイムは、欧州通貨の不安定な推移が継続しそうだ。ポンドドルは、英新政権による減税と追加の政府借り入れを伴う景気刺激策を受けた財政懸念から史上最安値を1.0350ドルまで更新。朝方の高値から500bp近く急落した反動もあって一時1.06ドル台へ戻したが、安心感は持てない。

 ユーロもポンドへの連れ安や域内景気の後退懸念に加えて、イタリアで極右政党が主導権を握るとの見方が動きを重くしそう。17時発表の9月IFO企業景況感指数も、市場は8月の88.5から87.0程度への低下を見込んでおりネガティブに作用しそう。反発力は限られ、下方向への警戒が怠れない状況にある。


・想定レンジ上限
 ポンドドルの上値めどは、23日安値1.0840ドル。
 ユーロドルの上値めどは、22日安値0.9809ドル。

・想定レンジ下限
 ポンドドルの下値めどは、26日東京午前につけた史上最安値1.0350ドル。
 ユーロドルの下値めども、同じく東京午前につけた年初来安値0.9554ドル。

(関口)
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