欧州外国為替市場概況・20時 ユーロドル、下げ渋り

 27日の欧州外国為替市場でユーロドルは下げ渋り。20時時点では0.9628ドルと17時時点(0.9647ドル)と比べて0.0019ドル程度のユーロ安水準だった。19時過ぎには0.9607ドルまで下押しした。「ノルドストリーム1」でガス漏れが発生したことが報じられると、オランダTTFガス先物が一時10%超高まで上昇したことが嫌気された。
 もっともその後は、米・中長期金利の低下とともにユーロ買いドル売り戻しの動きとなり、0.9647ドル近辺まで持ち直す場面があった。米金利の低下時には、エバンス米シカゴ連銀総裁の発言「ある時点で利上げペースを減速させるのが適切」などが伝わっている。

 ユーロ円は日通し安値手前では下げ止まる。20時時点では138.90円と17時時点(139.17円)と比べて27銭程度のユーロ安水準だった。ユーロドル同様に下値を試して19時過ぎに138.72円付近まで売られるも、東京早朝につけた138.71円には届かずに切り返した。一時139.16円まで買い戻されている。ユーロドルにつれた他、マイナス圏で推移していた伊株がプラスに浮上するなど、底堅い欧州株も支えとなったか。

 ドル円は伸び悩み。20時時点では144.27円と17時時点(144.26円)と比べて1銭程度のドル高水準だった。18時30分過ぎに144.50円まで買い戻されるも、米金利の低下を眺めながら上値を切り下げた。
 なおこの後にパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が参加するパネルディスカッションは、仏中銀が主催するデジタル通貨カンファレンスにおいて行われる。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:144.06円 - 144.76円
ユーロドル:0.9584ドル - 0.9671ドル
ユーロ円:138.71円 - 139.55円


(小針)
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