欧州外国為替市場概況・20時 ユーロドル、売り再開

 30日の欧州外国為替市場でユーロドルは売り再開。20時時点では0.9761ドルと17時時点(0.9833ドル)と比べて0.0072ドル程度のユーロ安水準だった。欧州序盤にはポンドドルとともに一時0.9854ドルまで上昇したものの、一巡後は戻り売りが優勢に。一時0.9755ドルの安値まで一転下落した。英財政悪化懸念が根強いうえ、天然ガス高騰など欧州景気先行き不安も残るなかで戻りを売りたい向きが多い模様。ポンドドルも1.1234ドルの高値を付けた後は1.1052ドルまで急落するなど、依然として荒い値動きとなっている。

 ユーロ円は失速。20時時点では141.02円と17時時点(141.91円)と比べて89銭程度のユーロ安水準だった。欧州序盤に142.20円付近まで上げた後は140.95円まで反落するなど、総じてユーロドルにつれた展開となった。

 ドル円は底堅い。20時時点では144.46円と17時時点(144.30円)と比べて16銭程度のドル高水準だった。対欧州通貨主導でドル高が進んだことを支えに一時144.53円付近まで上昇した。なお、財務省が発表した8月30-9月28日の為替介入実績は2兆8382億円だったことが明らかになったが、相場への影響は限られた。

本日これまでの参考レンジ 
ドル円:144.21円 - 144.77円
ユーロドル:0.9755ドル - 0.9854ドル
ユーロ円:140.95円 - 142.29円

(越後)
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