NY為替見通し=月末ロンドン・フィキシングの動向と米国インフレ指標に要注目か
本日のNY為替市場のドル円は、月末・期末のロンドン・フィキシングでの取引に警戒しながら、米国のインフレ指標や景況感指標を見極める展開が予想される。
米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として注視している8月米PCEデフレーターは、前年比+6.0%と予想されており、7月の前年比+6.3%からの伸び率の鈍化が見込まれている。しかしながら、先日の米連邦公開市場委員会(FOMC)でのドット・プロット(金利予測分布図)では、年末のFF金利見通しが4.4%程度となっており、追加利上げが継続する見方には変わりがない。予想を上回れば、11月のFOMCでの0.75%利上げ観測が高まり、下回れば、0.50%程度の利上げの可能性が高まることになる。
9月米シカゴ購買部協会景気指数は51.8と予想されており、8月の52.2からの低下が見込まれている。ネガティブサプライズにならない限り、11月FOMCでの0.50%~0.75%の利上げ見通しに変わりがないと思われる。
9月米消費者態度指数(ミシガン大調べ)の確報値は59.5と予想されている。注目ポイントは、予想インフレ率の上方、あるいは下方修正となる。
ウクライナ情勢に関しては、本日、プーチン露大統領が、ウクライナ東・南部4州を正式にロシアに編入する文書の調印式典をクレムリン(大統領府)で開くことになっている。今後、4州に対するウクライナ軍の攻撃は、ロシア領土への攻撃とみなされることで、プーチン露大統領は戦術核の使用を警告しており、本日の発言にも要警戒か。
・想定レンジ上限
ドル円の上値の目処(めど)は、9月22日の高値の145.90円。
・想定レンジ下限
ドル円の下値の目処(めど)は、一目・転換線の143.13円。
(山下)
米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として注視している8月米PCEデフレーターは、前年比+6.0%と予想されており、7月の前年比+6.3%からの伸び率の鈍化が見込まれている。しかしながら、先日の米連邦公開市場委員会(FOMC)でのドット・プロット(金利予測分布図)では、年末のFF金利見通しが4.4%程度となっており、追加利上げが継続する見方には変わりがない。予想を上回れば、11月のFOMCでの0.75%利上げ観測が高まり、下回れば、0.50%程度の利上げの可能性が高まることになる。
9月米シカゴ購買部協会景気指数は51.8と予想されており、8月の52.2からの低下が見込まれている。ネガティブサプライズにならない限り、11月FOMCでの0.50%~0.75%の利上げ見通しに変わりがないと思われる。
9月米消費者態度指数(ミシガン大調べ)の確報値は59.5と予想されている。注目ポイントは、予想インフレ率の上方、あるいは下方修正となる。
ウクライナ情勢に関しては、本日、プーチン露大統領が、ウクライナ東・南部4州を正式にロシアに編入する文書の調印式典をクレムリン(大統領府)で開くことになっている。今後、4州に対するウクライナ軍の攻撃は、ロシア領土への攻撃とみなされることで、プーチン露大統領は戦術核の使用を警告しており、本日の発言にも要警戒か。
・想定レンジ上限
ドル円の上値の目処(めど)は、9月22日の高値の145.90円。
・想定レンジ下限
ドル円の下値の目処(めど)は、一目・転換線の143.13円。
(山下)