NY為替見通し=4-6月期米GDP確定値や失業保険継続受給者数に要注目か
本日のNY為替市場のドル円は、4-6月期米GDP確定値や雇用関連指標を見極めながら、ニューヨーク株式市場や債券市場の動向を見極める展開が予想される。
4-6月期米GDP確定値は前期比年率-0.6%と予想されている。7-9月期のGDPが3期連続のマイナス成長となるのか、それとも、2四半期マイナス成長から脱却するのかを見極める意味で、上方修正か下方修正に注目することになる。
また、9月の雇用統計の調査対象週の失業保険継続受給者数は、138.5万人と予想されており、8月の調査対象週の141.2万人からの減少が見込まれている。予想通りの減少ならば、11月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.75%の追加利上げの可能性が高まり、ネガティブサプライズだった場合は、0.50%程度の利上げに留まることが予想される。
ポンドドルは、イングランド銀行による長期国債の臨時買い入れの影響を見極めることになる。30年前の1992年9月16日の「暗黒の水曜日」(ブラック・ウェンズデー)の時も、イングランド銀行は、ポンド防戦のために、公定歩合を2回、10%から12%、そして15%まで引き上げたものの、ジョージ・ソロス氏によるポンド売り圧力を食い止めることはできなかった。
今回も、トラス英首相のトラスノミクスに対するポンド売り、トリプル安を防ぐことは困難なのではないだろうか。
トラス英首相は、財政パッケージは、英国の成長に寄与し、増税ならば、リセッション(景気後退)に陥る、と警告している。
・想定レンジ上限
ドル円の上値の目処(めど)は、9月22日の高値の145.90円。
・想定レンジ下限
ドル円の下値の目処(めど)は、一目・転換線の143.13円。
(山下)
4-6月期米GDP確定値は前期比年率-0.6%と予想されている。7-9月期のGDPが3期連続のマイナス成長となるのか、それとも、2四半期マイナス成長から脱却するのかを見極める意味で、上方修正か下方修正に注目することになる。
また、9月の雇用統計の調査対象週の失業保険継続受給者数は、138.5万人と予想されており、8月の調査対象週の141.2万人からの減少が見込まれている。予想通りの減少ならば、11月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.75%の追加利上げの可能性が高まり、ネガティブサプライズだった場合は、0.50%程度の利上げに留まることが予想される。
ポンドドルは、イングランド銀行による長期国債の臨時買い入れの影響を見極めることになる。30年前の1992年9月16日の「暗黒の水曜日」(ブラック・ウェンズデー)の時も、イングランド銀行は、ポンド防戦のために、公定歩合を2回、10%から12%、そして15%まで引き上げたものの、ジョージ・ソロス氏によるポンド売り圧力を食い止めることはできなかった。
今回も、トラス英首相のトラスノミクスに対するポンド売り、トリプル安を防ぐことは困難なのではないだろうか。
トラス英首相は、財政パッケージは、英国の成長に寄与し、増税ならば、リセッション(景気後退)に陥る、と警告している。
・想定レンジ上限
ドル円の上値の目処(めど)は、9月22日の高値の145.90円。
・想定レンジ下限
ドル円の下値の目処(めど)は、一目・転換線の143.13円。
(山下)