ニューヨーク外国為替市場概況・4時 ドル円、底堅いまま

 12日のニューヨーク外国為替市場でドル円は底堅いまま。4時時点では146.86円と2時時点(146.95円)と比べて9銭程度のドル安水準だった。9月20-21日分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の発表後、米10年債利回りが3.88%台まで低下するのを眺めて146.66円までドルが売り戻された。もっとも米長期金利の低下が止むと146.90円付近まで下値を切り上げている。
 FOMC議事要旨では、「進行中の容認できないほど高いインフレを懸念」「至らない代償はやり過ぎる代償を上回る」など引き締めに積極的な姿勢が見られた。一方で、「当局者はある時点で利上げのペースを減速すると認識」との文言も見受けられた。

 ユーロドルは上値が重い。4時時点では0.9697ドルと2時時点(0.9683ドル)と比べて0.0014ドル程度のユーロ高水準だった。ドル円同様にFOMC議事要旨の発表後にドル安に傾き、0.9720ドル付近までユーロ買いドル売り戻しの動きとなった。もっともその後に米長期金利が低下幅を縮小すると、再び0.97ドルを割り込んだ。

 ユーロ円は4時時点では142.42円と2時時点(142.29円)と比べて13銭程度のユーロ高水準。反発したユーロドルにつれて142.60円まで強含むも、日通し高値142.63円には届かず。ユーロドルが緩むとともに142.30円台まで上値を切り下げている。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:145.73円 - 146.97円
ユーロドル:0.9668ドル - 0.9734ドル
ユーロ円:141.43円 - 142.63円


(小針)
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