ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、乱高下

 13日のニューヨーク外国為替市場でドル円は乱高下。24時時点では147.36円と22時時点(147.29円)と比べて7銭程度のドル高水準だった。9月米消費者物価指数(CPI)が総合/コアともに予想を上回ったことが伝わると、米連邦準備理事会(FRB)の大幅利上げが続くとの見方が強まった。米長期金利の上昇とともドル買いが活発化し、上値の目処として意識されていた1998年8月の高値147.66円を上抜けて一時147.67円と90年8月以来の高値を付けた。
 ただ、32年ぶりの高値を付けたことで、政府・日銀による円買い介入への警戒感が強まると一転下落。高値更新から1分程度で146.50円の本日安値まで売り込まれた。もっとも、日米金融政策の方向性の違いから押し目買い意欲も旺盛で、23時30分前には147.51円付近まで持ち直している。

 ユーロドルは底堅い動き。24時時点では0.9717ドルと22時時点(0.9666ドル)と比べて0.0051ドル程度のユーロ高水準だった。予想を上回る米インフレ指標をきっかけにユーロ売り・ドル買いが先行すると一時0.9633ドルと日通し安値を付けたものの、米長期金利の上昇が一服すると0.9726ドル付近まで持ち直した。
 なお、米10年債利回りは一時4.0754%前後と2008年10月以来14年ぶりの高水準を付けたあと3.95%台まで急速に上昇幅を縮めた。

 ユーロ円は一転上昇。24時時点では143.21円と22時時点(142.38円)と比べて83銭程度のユーロ高水準。22時30分前に141.78円と日通し安値を付けたものの、売り一巡後は急速に買い戻しが進み、143.24円と日通し高値を更新した。一時は540ドル超下落したダウ平均が30ドル安前後まで急速に下げ渋ったことも相場を下支えした。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:146.50円 - 147.67円
ユーロドル:0.9633ドル - 0.9753ドル
ユーロ円:141.78円 - 143.24円


(中村)
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