ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、148円台乗せ

 14日のニューヨーク外国為替市場でドル円はしっかり。24時時点では148.36円と22時時点(147.70円)と比べて66銭程度のドル高水準だった。米ミシガン大学が発表した10月消費者態度指数(速報値)が59.8と予想の59.0を上回ったほか、併せて発表した消費者の期待インフレ率が予想を上回ったことで全般ドル買いが先行。節目の148.00円を上抜けて一時148.46円と1990年8月以来32年ぶりの高値を付けた。
 なお、ミシガン大が発表した消費者の期待インフレ率は、1年先が5.1%、5年先が2.9%といずれも予想を上回った。

 ユーロドルは戻りが鈍い。24時時点では0.9753ドルと22時時点(0.9773ドル)と比べて0.0020ドル程度のユーロ安水準だった。プーチン露大統領が「ウクライナに対する大規模な攻撃は今のところ計画していない」「ウクライナ侵攻のための国民の動員がほぼ完了しつつある」と発言すると、ウクライナ情勢を巡る過度な警戒感が後退しショートカバーが先行。22時過ぎに一時0.9800ドル付近まで反発した。
 ただ、ミシガン期待インフレ率の上振れで米長期金利が上昇に転じると全般ドル買いが強まり、一時0.9708ドルと日通し安値を付けた。

 ユーロ円は底堅い。24時時点では144.70円と22時時点(144.35円)と比べて35銭程度のユーロ高水準。ユーロドルの失速に伴う売りが出た半面、ドル円の上昇につれた買いが入ったため、一時144.76円と本日高値を付けた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:147.06円 - 148.46円
ユーロドル:0.9708ドル - 0.9808ドル
ユーロ円:143.48円 - 144.76円


(中村)
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