NY株見通し-今週は発表が本格化する第3四半期決算に注目

 今週のNY市場は発表が本格化する第3四半期決算に注目。先週は13日に発表された米9月消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回る高い伸びとなったことでFRBによる積極的な金融引き締めの見通しが一段と強まった。主要3指数はそろって13日朝に年初来安値を更新したが、その後は空売り筋の買い戻しなどをきっかけに急反発した。週末14日はミシガン大が発表した10月の期待インフレ率が上昇したことで3指数がそろって反落したものの、3指数ともに取引時間中の安値は割り込まなかった。先週からスタートした第3四半期決算発表は、金融のシティグループ、JPモルガン・チェース、ウェルズ・ファーゴの決算がそろって市場予想を上回り、デルタ航空、ペプシコ、ユナイテッドヘルスも調整後一株当たり利益が市場予想を上回った。今週はバンク・オブ・アメリカ、ゴールドマン・サックス、ネットフリックス、ジョンソン・エンド・ジョンソン、プロクター・アンド・ギャンブル、IBM、テスラ、シュルンベルジェなどS&P500採用の66銘柄が発表を予定しており、結果や見通しが焦点となりそうだ。経済指標は10月NY連銀製造業業況指数、9月鉱工業生産、9月住宅着工件数、米地区連銀経済報告(ベージュブック)、新規失業保険申請件数、9月中古住宅販売件数などが注目される。

 今晩の米経済指標・イベントはNY連銀製造業業況指数など。企業決算は寄り前にバンク・オブ・アメリカ、バンクオブニューヨークメロン、チャールズ・シュワブなどが発表予定。(執筆:10月17日、14:00)
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