欧州外国為替市場概況・20時 ドル円、荒い値動き

 18日の欧州外国為替市場でドル円は荒い値動き。20時時点では149.16円と17時時点(148.96円)と比べて20銭程度のドル高水準だった。時間外の米10年債利回りが4.03%台まで上昇したことをながめ、全般にドル買いが先行。昨日高値の149.08円を上抜けて、一時149.29円と1990年以来の高値を更新した。
 ただ、18時過ぎから相場は急変動。149.29円の高値から瞬間的に148.19円まで下落し、すぐに148円台後半まで戻した。瞬間的な下押しが政府・日銀の為替介入によるものであったかは明らかになっていないが、結果的に市場の旺盛な押し目買い意欲を確認した格好となったため、その後も底堅い動きが継続。20時前には149.20円台まで再び下値を切り上げた。

 ユーロドルはさえない。20時時点では0.9819ドルと17時時点(0.9858ドル)と比べて0.0039ドル程度のユーロ安水準だった。米金利の上昇によるドル買いの流れに沿ったほか、ポンドドルなどの下げにつれた面もあり、一時0.9813ドルまで下押し。10月独ZEW景況感指数は市場予想より強い結果となったが、相場への影響は限られた。

 ポンドドルは1.1256ドルまでじり安。イングランド銀行(BOE、英中銀)が「英中銀は量的引き締めの開始時期を再延期する」との報道は不正確との見解を示したことを受けて、全般にポンド売りが強まった。

 ユーロ円は20時時点では146.46円と17時時点(146.85円)と比べて39銭程度のユーロ安水準だった。18時過ぎに145.87円まで下げた後、すぐに146円台後半まで切り返すなどドル円と同様に一時荒い値動きとなった。ただ、その後はユーロドルの下げにつれて徐々に上値が重くなった。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:148.19円 - 149.29円
ユーロドル:0.9813ドル - 0.9874ドル
ユーロ円:145.87円 - 146.99円

(岩間)
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