ニューヨーク外国為替市場概況・24日 ドル円、反発

 24日のニューヨーク外国為替市場でドル円は反発。終値は148.91円と前営業日NY終値(147.65円)と比べて1円26銭程度のドル高水準だった。政府・日銀による円買い介入への警戒感が高まる中、東京時間に一時145.56円、欧州時間に148.29円まで急落したものの、いずれ場合もすぐに反発した。日米金融政策の方向性の違いに着目した円売り・ドル買いが出たほか、本邦実需勢の買いが観測された。ただ、NY勢が本格参入する時間帯に入ると149.00円を挟んだもみ合いに終始した。
 なお、複数のメディアが報じたところによると、「政府・日銀が21日に実施した円買い介入の規模は5.5兆円に達した可能性がある」もよう。9月22日に実施した2.8兆円を大幅に上回り、過去最大となった可能性があるという。
 また、イエレン米財務長官はこの日、日本政府が為替市場に再び介入しているとの報道についてはコメントを拒否し、「日本からは通知を受け取っていない」と述べた。

 ユーロドルは小幅ながら3日続伸。終値は0.9874ドルと前営業日NY終値(0.9862ドル)と比べて0.0012ドル程度のユーロ高水準だった。欧州市場では10月ユーロ圏製造業・サービス部門PMI速報値が下振れたことで、ユーロ圏の景気後退懸念が強まり一時0.9807ドルまで売られた。
 ただ、NY市場に入ると買い戻しが優勢に。米連邦準備理事会(FRB)が利上げペースを減速するとの観測がユーロ買い・ドル売りを誘ったほか、10月米製造業・サービス部門PMI速報値が予想を下回ったことが相場の支援材料となり一時0.9893ドル付近まで値を上げた。もっとも、アジア時間に付けた日通し高値0.9899ドルを上抜けることは出来なかった。

 ユーロ円は反発。終値は147.11円と前営業日NY終値(145.68円)と比べて1円43銭程度のユーロ高水準。米国株高やユーロドルの上昇につれた買いが入り一時147.24円付近まで値を上げた。

本日の参考レンジ
ドル円:145.56円 - 149.71円
ユーロドル:0.9807ドル - 0.9899ドル
ユーロ円:143.80円 - 147.39円

(中村)
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