ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、軟調

 26日のニューヨーク外国為替市場でドル円は軟調。24時時点では146.64円と22時時点(147.28円)と比べて64銭程度のドル安水準だった。米連邦準備理事会(FRB)が利上げペースを減速するとの観測が高まる中、米10年債利回りが3.99%台まで低下すると円買い・ドル売りが先行。23時30分前に一時146.47円と日通し安値を更新した。市場では「カナダ銀行(BOC)の決定を受けて米利上げ減速観測がさらに高まった」との声も聞かれた。
 なお、9月米新築住宅販売件数は60.3万件と予想の58.5万件を上回ったものの、相場の反応は限られた。

 カナダドルは下落。対米ドルでは一時1.3651カナダドル、対円では107.36円まで値を下げた。BOCはこの日、政策金利を現行の3.25%から3.75%に引き上げることを決めたと発表。市場予想(0.75%の利上げ)を下回る0.50%の利上げ幅となったことでカナダドルを売る動きが広がった。
 なお、声明では「インフレは依然として高く、広範囲に及んでいる」としながらも、「経済が減速し、供給の混乱が緩和されるにつれて、インフレは低下すると予想」との見解を示した。

 ユーロドルは底堅い動き。24時時点では1.0048ドルと22時時点(1.0004ドル)と比べて0.0044ドル程度のユーロ高水準だった。米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りが優勢となり、一時1.0050ドルと日通し高値を更新した。

 ユーロ円は下げ渋り。24時時点では147.34円と22時時点(147.35円)と比べて1銭程度のユーロ安水準。ドル円の下落につれた売りが出て一時146.96円と本日安値を付けたものの、ユーロドルの上昇につれた買いが入ると下げ幅を縮めた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:146.47円 - 148.41円
ユーロドル:0.9944ドル - 1.0050ドル
ユーロ円:146.96円 - 147.72円


(中村)
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