欧州マーケットダイジェスト・28日 株まちまち・金利上昇・円安
(28日終値:29日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=147.66円(28日15時時点比△1.25円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=146.75円(△0.73円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=0.9938ドル(▲0.0034ドル)
FTSE100種総合株価指数:7047.67(前営業日比▲26.02)
ドイツ株式指数(DAX):13243.33(△32.10)
10年物英国債利回り:3.478%(△0.075%)
10年物独国債利回り:2.103%(△0.141%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
9月仏消費支出(前月比) 1.2% 0.1%・改
7-9月期仏GDP速報値
前期比 0.2% 0.5%
10月仏CPI速報値
前月比 0.2% ▲0.6%
前年比 1.0% 5.6%
7-9月期独GDP速報値(季節調整済)
前期比 0.3% 0.1%
前年同期比 1.2% 1.6%・改
10月ユーロ圏消費者信頼感指数(確定値)▲27.6 ▲27.6
10月ユーロ圏経済信頼感指数 92.5 93.6・改
10月独消費者物価指数(CPI)速報値
前月比 0.9% 1.9%
前年比 10.4% 10.0%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルは戻りが鈍い。前日の欧州中央銀行(ECB)の決定が想定よりもハト派的な内容だったと受け止められたことで、この日もユーロ売りが先行した。17時過ぎに一時0.9927ドルと日通し安値を更新した。ただ、その後発表の7-9月期独国内総生産(GDP)速報値が予想を上回ると、独経済が底堅さを維持しているとの見方が浮上しユーロ買い戻しを誘った。22時過ぎには一時0.9990ドル付近まで値を戻した。
もっとも、アジア時間に付けた日通し高値0.9998ドルが目先レジスタンスとして意識されると失速した。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いも出て、0.9929ドル付近まで押し戻された。
・ドル円は底堅い動き。日銀はこの日、金融政策決定会合で大規模な金融緩和策の維持を決定。日米金融政策の方向性の違いに着目した円売り・ドル買いが先行した。また、黒田東彦日銀総裁が会見で「今すぐ利上げ、出口が来るとは考えていない」「安定的な円安なら経済全体にプラス」と発言したことも円売りを促し、一時147.86円まで値を上げた。米10年債利回りが一時4.04%台まで上昇したことも相場の支援材料。
なお、米連邦準備理事会(FRB)が金融政策を判断するうえで重視している9月米個人消費支出(PCE)価格指数(デフレーター)で変動が激しい食品とエネルギーを除くコアデフレーターは前年比5.1%上昇と予想の5.2%上昇を下回ったものの、相場の反応は限られた。
・ユーロ円は伸び悩み。日銀が大規模な金融緩和策の維持を決めたことで全般円売りが先行。独GDP速報値が予想を上回ったことも相場の支援材料となり、一時147.37円と日通し高値を付けた。ただ、ユーロドルの失速につれた売りが出ると、146.58円付近まで上げ幅を縮めた。
・ロンドン株式相場は3日ぶりに反落。日本株や香港株の下落が投資家心理の悪化につながり、欧州株にも売りが先行した。ただ、米国株が大幅に上昇すると英株にも買いが波及し下げ幅を縮めた。HSBCやバークレイズなど金融株が売られたほか、リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が値下がりした。半面、アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が買われた。
・フランクフルト株式相場は5日続伸。7-9月期独GDP速報値が予想を上回ったことが伝わると、独経済が底堅さを維持しているとの見方が広がり買いが広がった。個別ではMTUエアロ・エンジンズ(3.90%高)やエアバス(3.64%高)、ドイツテレコム(3.39%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は下落。10月独消費者物価指数(CPI)速報値が予想を上回ったことで、高インフレの継続が確認されると独国債に売りが出た。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=147.66円(28日15時時点比△1.25円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=146.75円(△0.73円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=0.9938ドル(▲0.0034ドル)
FTSE100種総合株価指数:7047.67(前営業日比▲26.02)
ドイツ株式指数(DAX):13243.33(△32.10)
10年物英国債利回り:3.478%(△0.075%)
10年物独国債利回り:2.103%(△0.141%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
9月仏消費支出(前月比) 1.2% 0.1%・改
7-9月期仏GDP速報値
前期比 0.2% 0.5%
10月仏CPI速報値
前月比 0.2% ▲0.6%
前年比 1.0% 5.6%
7-9月期独GDP速報値(季節調整済)
前期比 0.3% 0.1%
前年同期比 1.2% 1.6%・改
10月ユーロ圏消費者信頼感指数(確定値)▲27.6 ▲27.6
10月ユーロ圏経済信頼感指数 92.5 93.6・改
10月独消費者物価指数(CPI)速報値
前月比 0.9% 1.9%
前年比 10.4% 10.0%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルは戻りが鈍い。前日の欧州中央銀行(ECB)の決定が想定よりもハト派的な内容だったと受け止められたことで、この日もユーロ売りが先行した。17時過ぎに一時0.9927ドルと日通し安値を更新した。ただ、その後発表の7-9月期独国内総生産(GDP)速報値が予想を上回ると、独経済が底堅さを維持しているとの見方が浮上しユーロ買い戻しを誘った。22時過ぎには一時0.9990ドル付近まで値を戻した。
もっとも、アジア時間に付けた日通し高値0.9998ドルが目先レジスタンスとして意識されると失速した。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いも出て、0.9929ドル付近まで押し戻された。
・ドル円は底堅い動き。日銀はこの日、金融政策決定会合で大規模な金融緩和策の維持を決定。日米金融政策の方向性の違いに着目した円売り・ドル買いが先行した。また、黒田東彦日銀総裁が会見で「今すぐ利上げ、出口が来るとは考えていない」「安定的な円安なら経済全体にプラス」と発言したことも円売りを促し、一時147.86円まで値を上げた。米10年債利回りが一時4.04%台まで上昇したことも相場の支援材料。
なお、米連邦準備理事会(FRB)が金融政策を判断するうえで重視している9月米個人消費支出(PCE)価格指数(デフレーター)で変動が激しい食品とエネルギーを除くコアデフレーターは前年比5.1%上昇と予想の5.2%上昇を下回ったものの、相場の反応は限られた。
・ユーロ円は伸び悩み。日銀が大規模な金融緩和策の維持を決めたことで全般円売りが先行。独GDP速報値が予想を上回ったことも相場の支援材料となり、一時147.37円と日通し高値を付けた。ただ、ユーロドルの失速につれた売りが出ると、146.58円付近まで上げ幅を縮めた。
・ロンドン株式相場は3日ぶりに反落。日本株や香港株の下落が投資家心理の悪化につながり、欧州株にも売りが先行した。ただ、米国株が大幅に上昇すると英株にも買いが波及し下げ幅を縮めた。HSBCやバークレイズなど金融株が売られたほか、リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が値下がりした。半面、アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が買われた。
・フランクフルト株式相場は5日続伸。7-9月期独GDP速報値が予想を上回ったことが伝わると、独経済が底堅さを維持しているとの見方が広がり買いが広がった。個別ではMTUエアロ・エンジンズ(3.90%高)やエアバス(3.64%高)、ドイツテレコム(3.39%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は下落。10月独消費者物価指数(CPI)速報値が予想を上回ったことで、高インフレの継続が確認されると独国債に売りが出た。
(中村)