ロンドン為替見通し=ユーロ圏10月インフレ率と7-9月期GDP速報値に要注目か
本日のロンドン為替市場のユーロドルは、ユーロ圏の10月消費者物価指数速報値や7-9月期ユーロ圏GDP速報値に注目する展開となる。
10月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値は前年比+10.3%と予想されており、9月の前年比+10.0%からの上昇が見込まれている。先週の欧州中央銀行(ECB)理事会声明では「インフレ率は引き続きあまりにも高く、長期にわたって目標を上回り続ける見込みだ」と指摘し、政策委員会は「一段の利上げを想定している」と表明した。10月のインフレ率が予想を上回った場合は、12月理事会で0.75%利上げの可能性が高まることになる。
クノット・オランダ中銀総裁は、12月の理事会の利上げ幅は最大0.75%になる可能性がある、と述べている。
7-9月期ユーロ圏GDP速報値は前期比+0.1%、前年比+2.1%と予想されており、4-6月期の前期比+0.6%、前年比+3.9%からの減速が見込まれている。
ユーロ圏は、ロシアからの天然ガス供給遮断を受けて、エネルギー危機への警戒感が高まっており、10-12月期のスタグフレーション懸念から、ユーロの上値は限定的か。さらに、ロシアがウクライナで「汚い爆弾」を使用する可能性も、ユーロの上値を抑える要因となっている。
ポンドドルは、11月3日のイングランド銀行金融政策委員会(MPC)や17日に延期された中期財政計画の発表を控えて動きづらい展開が予想される。
3日のBOE政策会合では、0.75%の利上げが見込まれているが、インフレ抑制のための金融引き締めは、さらなる景気後退への懸念を高め、ポンド買いの材料にはなりにくいのではないだろうか。
また、本日19時に外国為替平衡操作の実施状況(介入実績)が発表されることで、10月の本邦通貨当局の覆面介入の金額が判明する。
想定レンジ上限
・ユーロドル: 1.0094ドル(10月27日の高値)
・ユーロ円:147.72円(10月26日の高値)
・ポンドドル:1.1645ドル(10月27日の高値)
・ポンド円: 172.21円(ピポット・レジスタンス1)
想定レンジ下限
・ユーロドル: 0.9900ドル(一目均衡表・転換線)
・ユーロ円:146.10円(一目均衡表・転換線)
・ポンドドル:1.1504ドル(10月28日の安値)
・ポンド円:170.60円(10月26日の高値)
(山下)
10月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値は前年比+10.3%と予想されており、9月の前年比+10.0%からの上昇が見込まれている。先週の欧州中央銀行(ECB)理事会声明では「インフレ率は引き続きあまりにも高く、長期にわたって目標を上回り続ける見込みだ」と指摘し、政策委員会は「一段の利上げを想定している」と表明した。10月のインフレ率が予想を上回った場合は、12月理事会で0.75%利上げの可能性が高まることになる。
クノット・オランダ中銀総裁は、12月の理事会の利上げ幅は最大0.75%になる可能性がある、と述べている。
7-9月期ユーロ圏GDP速報値は前期比+0.1%、前年比+2.1%と予想されており、4-6月期の前期比+0.6%、前年比+3.9%からの減速が見込まれている。
ユーロ圏は、ロシアからの天然ガス供給遮断を受けて、エネルギー危機への警戒感が高まっており、10-12月期のスタグフレーション懸念から、ユーロの上値は限定的か。さらに、ロシアがウクライナで「汚い爆弾」を使用する可能性も、ユーロの上値を抑える要因となっている。
ポンドドルは、11月3日のイングランド銀行金融政策委員会(MPC)や17日に延期された中期財政計画の発表を控えて動きづらい展開が予想される。
3日のBOE政策会合では、0.75%の利上げが見込まれているが、インフレ抑制のための金融引き締めは、さらなる景気後退への懸念を高め、ポンド買いの材料にはなりにくいのではないだろうか。
また、本日19時に外国為替平衡操作の実施状況(介入実績)が発表されることで、10月の本邦通貨当局の覆面介入の金額が判明する。
想定レンジ上限
・ユーロドル: 1.0094ドル(10月27日の高値)
・ユーロ円:147.72円(10月26日の高値)
・ポンドドル:1.1645ドル(10月27日の高値)
・ポンド円: 172.21円(ピポット・レジスタンス1)
想定レンジ下限
・ユーロドル: 0.9900ドル(一目均衡表・転換線)
・ユーロ円:146.10円(一目均衡表・転換線)
・ポンドドル:1.1504ドル(10月28日の安値)
・ポンド円:170.60円(10月26日の高値)
(山下)