ロンドン為替見通し=ポンド、4-6月期英GDPのネガティブサプライズに要警戒か
本日のロンドン為替市場のポンドドルは、4-6月期英GDP速報値を見極め、ユーロドルは6月ユーロ圏鉱工業生産を見極める展開となる。
英国政府は先日、来年1月に電力危機に備えた緊急策として、企業・家庭の計画停電を検討している、と報じられた。そして、本日発表される4-6月期英GDP速報値は、前期比 -0.2%と予想されており、7-9月期もマイナス成長ならば、米国のように2四半期連続のマイナス成長による「テクニカル・リセッション」に陥ることになる。
英紙ガーディアンによると、英国の標準家庭の光熱費が来年1月に平均で年間、現在の1971ポンドから2倍以上高騰して4266ポンドに上昇する可能性があると伝えている。
ユーロ圏も、今年下半期はマイナス成長、リセッションに陥るとの見通しが出ており、欧米英は、マイナス成長の瀬戸際で金融政策の正常化路線を進めていることになる。
ポンドドルは、4-6月期英GDP速報値の大幅な下振れリスク、ネガティブサプライズに要警戒か。
ユーロ圏6月の鉱工業生産は、前月比+0.2%、前年比+0.8%と予想されている。ユーロ圏は、ロシアからの天然ガスの供給が減らされていることで、物価上昇と景気減速が併存するスタグフレーションへの警戒感が高まっており、鉱工業生産の下振れリスクには要警戒か。
ユーロドルの中長期的なテクニカル分析では、「ヘッド・アンド・ショルダー」の完成により下落トレンドを形成している。下値目処は、1.3993ドルから1.0341ドルまでの▲0.3652ドルの下げ幅を、1.2349ドルから下げた0.8697ドルとなっている。
攻防の分岐点は2017年1月の安値1.0341ドルであり、10日は1.0368ドル、11日は1.0364ドルまで反発したものの、終値ベースでは下回っていることで、下値リスクが高い状況には変わりない。
想定レンジ上限
・ユーロドルの上値目処(めど)は、一目・雲の下限の1.0381ドル、ユーロ円は一目・基準線の137.86円。ポンドドルは、一目・雲の上限の1.2272ドル、ポンド円は一目・基準線の162.89円。
想定レンジ下限
・ユーロドルの下値目処(めど)は、一目・転換線の1.0246ドル、ユーロ円は一目・転換線の135.90円。ポンドドルは9日・10日割り込めなかった1.2060ドル、ポンド円は一目・転換線の161.68円。
(山下)
英国政府は先日、来年1月に電力危機に備えた緊急策として、企業・家庭の計画停電を検討している、と報じられた。そして、本日発表される4-6月期英GDP速報値は、前期比 -0.2%と予想されており、7-9月期もマイナス成長ならば、米国のように2四半期連続のマイナス成長による「テクニカル・リセッション」に陥ることになる。
英紙ガーディアンによると、英国の標準家庭の光熱費が来年1月に平均で年間、現在の1971ポンドから2倍以上高騰して4266ポンドに上昇する可能性があると伝えている。
ユーロ圏も、今年下半期はマイナス成長、リセッションに陥るとの見通しが出ており、欧米英は、マイナス成長の瀬戸際で金融政策の正常化路線を進めていることになる。
ポンドドルは、4-6月期英GDP速報値の大幅な下振れリスク、ネガティブサプライズに要警戒か。
ユーロ圏6月の鉱工業生産は、前月比+0.2%、前年比+0.8%と予想されている。ユーロ圏は、ロシアからの天然ガスの供給が減らされていることで、物価上昇と景気減速が併存するスタグフレーションへの警戒感が高まっており、鉱工業生産の下振れリスクには要警戒か。
ユーロドルの中長期的なテクニカル分析では、「ヘッド・アンド・ショルダー」の完成により下落トレンドを形成している。下値目処は、1.3993ドルから1.0341ドルまでの▲0.3652ドルの下げ幅を、1.2349ドルから下げた0.8697ドルとなっている。
攻防の分岐点は2017年1月の安値1.0341ドルであり、10日は1.0368ドル、11日は1.0364ドルまで反発したものの、終値ベースでは下回っていることで、下値リスクが高い状況には変わりない。
想定レンジ上限
・ユーロドルの上値目処(めど)は、一目・雲の下限の1.0381ドル、ユーロ円は一目・基準線の137.86円。ポンドドルは、一目・雲の上限の1.2272ドル、ポンド円は一目・基準線の162.89円。
想定レンジ下限
・ユーロドルの下値目処(めど)は、一目・転換線の1.0246ドル、ユーロ円は一目・転換線の135.90円。ポンドドルは9日・10日割り込めなかった1.2060ドル、ポンド円は一目・転換線の161.68円。
(山下)