NY為替見通し=米金利の上昇をにらみ、ドル円は戻り余地探る展開か

 NYタイムは、米長期金利の動向をにらんだドルじり高の流れが続くか見定める状況となる。先週末にアップルが好決算を発表し、金利上昇による景気後退がIT産業に悪影響を与えるとの懸念が弱まった。時間外取引で米10年債利回りは4.07%台へ戻しており、ドル円は米金利の上昇を受けて戻りを試すことになるか。

 一気に円安が進めば本邦政府・日銀のドル売り・円買い介入が入る可能性もある。本日公表された9月29日-10月27日の介入額は6兆3499億円と大規模。しかし、152円目前を高値に、145円台までの調整経ており、再び戻すペースが速すぎなければ、当局も過敏にはならないだろう。

 先々の米政策金利引き上げの流れに不透明感が生じつつあるものの、今週および12月まで利上げが続く見込みのなかでは、大きくドル売り・円買いを進めることもできない。10月米シカゴ購買部協会景気指数などの数値をにらみつつ、ドル円は戻り余地を探る展開が想定される。


・想定レンジ上限
 ドル円の上値めどは24日高値149.71円。

・想定レンジ下限
 ドル円の下値めどは、日足一目均衡表・基準線147.61円。

(関口)
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