欧州マーケットダイジェスト・1日 株高・金利低下・ドル一転上昇

(1日終値:2日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=148.23円(1日15時時点比△0.13円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=146.48円(▲0.52円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=0.9881ドル(▲0.0044ドル)
FTSE100種総合株価指数:7186.16(前営業日比△91.63)
ドイツ株式指数(DAX):13338.74(△85.00)
10年物英国債利回り:3.470%(▲0.046%)
10年物独国債利回り:2.131%(▲0.011%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)        <発表値>    <前回発表値>
9月独輸入物価指数
前月比               ▲0.9%       4.3%
前年比                29.8%      32.7%
10月英ネーションワイド住宅価格指数
前月比               ▲0.9%       0.0%
10月トルコ製造業購買担当者景気指数(PMI)
                   46.4        46.9
10月スイスSECO消費者信頼感指数   ▲46.6       ▲41.7
10月スイス製造業PMI          54.9        57.1
10月英製造業PMI改定値         46.2        45.8

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ユーロドルは上値が重い。米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えた持ち高調整の動きで米長期金利が低下すると、欧米金利差縮小を意識した買いが先行。米10年債利回りが一時3.91%台まで低下したことに伴い、22時過ぎに0.9953ドルまで本日高値を更新した。
 ただ、その後は一転して売りが優勢に。この日発表された10月米ISM製造業景気指数や9月米JOLT求人件数などの指標が軒並み予想より強い結果となり、米10年債利回りが4.07%台まで急激に上昇したため、0.99ドル割れ水準まで失速した。
 1時過ぎには米大統領経済諮問委員会(CEA)メンバーが「大統領は米連邦準備理事会(FRB)の政策転換を支持した」と発言したことで0.99ドル台を一時的に回復する場面もあったが、買い戻しの動きは持続せず、戻りの鈍さを確認すると0.9853ドルの安値まで売りに押された。

・ドル円は下値堅い。米長期金利の低下を背景に一時146.99円まで下落する場面があったが、その後は米金利が一転上昇したことにつれて148円台を回復した。CEAメンバーの発言を受けたドル売りの反応も一時的なものにとどまり、一巡後は148.30円台まで下値を切り上げた。

・ユーロ円はさえない。ドル円の下落につれて円買い・ユーロ売りが先行した。もっとも、NY勢の参入後はドル絡みの取引が中心となったことから146円台前半での神経質な動きに。1時30分過ぎに145.98円の安値をつけたものの、一方的に売りが進む展開にはならなかった。

・ロンドン株式相場は続伸。資源価格の上昇を受けて素材株が全般堅調に推移。グレンコアやリオ・ティント、アングロ・アメリカンなどの上げが目立ち、指数を押し上げた。また、金融株やエネルギー株も底堅く推移した。

・フランクフルト株式相場は7日続伸。他の欧州株式相場の上昇につれて底堅く推移した。個別ではザランド(4.16%高)やプーマ(3.62%高)、エアバス(2.65%高)などの上げが目立った。

・欧州債券相場は上昇。なお、英中銀(BOE)は本日から資産買い入れプログラムで購入した英国債のの売却を開始した。

(岩間)
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