東京外国為替市場概況・12時 ドル円、戻り鈍い

 2日の東京外国為替市場でドル円は戻りが鈍い。12時時点では147.32円とニューヨーク市場の終値(148.27円)と比べて95銭程度のドル安水準だった。黒田日銀総裁が「物価目標実現する状況になれば、YCC柔軟化も選択肢」と発言するなど、将来の出口戦略について言及したことで全般円高が進行し、一時147.17円まで下げ幅を拡大した。一巡後は147.40円台まで下げ渋る場面があったが、対オセアニア通貨を中心にドル安が進むなかで戻りは限られた。

 ユーロドルは底堅い。12時時点では0.9894ドルとニューヨーク市場の終値(0.9877ドル)と比べて0.0017ドル程度のユーロ高水準だった。下落していた香港ハンセン株がプラス圏を持ち直すると対オセアニア通貨主導でドル売りが進み、つれる形で一時0.9897ドルまで値を上げた。

 ユーロ円は下げ渋り。12時時点では145.78円とニューヨーク市場の終値(146.41円)と比べて63銭程度のユーロ安水準だった。クロス円全般に買い戻しが入ったためユーロ円も145円台後半まで持ち直した。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:147.17円 - 148.37円
ユーロドル:0.9870ドル - 0.9897ドル
ユーロ円:145.55円 - 146.80円


(越後)
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