東京外国為替市場概況・10時 ドル円、下げ幅拡大

 2日の東京外国為替市場でドル円は下げ幅拡大。10時時点では147.22円とニューヨーク市場の終値(148.27円)と比べて1円5銭程度のドル安水準だった。早朝に148.37円まで買われた後は、売りが優勢になった。黒田日銀総裁が「量的・質的金融緩和政策の導入以来、デフレ状況ではなくなった」と発言したことや、時間外の米・中長期金利が低下して始まったことが重しになり、10時過ぎには一時147.18円まで下げ幅をを拡大した。すでに、高値から1円超の値幅を見せるなど、市場流動性が悪化している。なお、連日東京仲値にかけては買いが入っていたが、本日は仲値にかけての買いも限られた。

 ユーロ円は弱含み。10時時点では145.59円とニューヨーク市場の終値(146.41円)と比べて82銭程度のユーロ安水準だった。総じてドル円に連れる動きになり、10時過ぎには145.55円まで弱含んだ。また、クロス円は全面安でポンド円は169.34円、豪ドル円は94.08円、NZドル円は86.02円まで下値を広げた。なお、日経平均は小幅安、ダウ先物は小幅高。

 ユーロドルは小動き。10時時点では0.9887ドルとニューヨーク市場の終値(0.9877ドル)と比べて0.0010ドル程度のユーロ高水準だった。円に対してドルが売られていることで、ユーロ買い・ドル売りに反応する場面もあったが、上げ幅も限られ小動き。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:147.18円 - 148.37円
ユーロドル:0.9870ドル - 0.9888ドル
ユーロ円:145.55円 - 146.80円


(松井)
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