ニューヨーク外国為替市場概況・1日 ドル円、3日ぶりに反落

 1日のニューヨーク外国為替市場でドル円は3営業日ぶりに反落。終値は148.27円と前営業日NY終値(148.71円)と比べて44銭程度のドル安水準だった。この日発表された10月米ISM製造業景気指数や9月米JOLT求人件数などの指標が軒並み予想より強い結果となり、アジア時間から低下していた米長期金利が一転上昇すると、全般にドルの買い戻しが進んだ。米10年債利回りが3.91%台から4.07%台まで急激に上昇するなか、146.99円の安値から148円台まで反発した。
 1時過ぎには米大統領経済諮問委員会(CEA)メンバーが「大統領は米連邦準備理事会(FRB)の政策転換を支持した」と発言したことで147.73円付近まで一時弱含む場面も見られたが、すぐに買い戻しが入り、148.35円付近まで再び下値を切り上げた。

 ユーロドルは小幅続落。終値は0.9877ドルと前営業日NY終値(0.9882ドル)と比べて0.0005ドル程度のユーロ安水準だった。22時過ぎに0.9953ドルまで上昇したが、その後はドル買い戻しの流れに沿って一転売りが優勢に。CEAメンバーの発言を受けて一時的に買い戻しが入る場面もあったものの、戻りの鈍さを確認すると0.9853ドルの安値まで売りに押された。

 ユーロ円は下落。終値は146.41円と前営業日NY終値(146.97円)と比べて56銭程度のユーロ安水準だった。ドル絡みの取引が中心となったことから146円台前半を中心としたレンジ内で上下し、方向感は定まらなかった。


本日の参考レンジ
ドル円:146.99円 - 148.82円
ユーロドル:0.9853ドル - 0.9953ドル
ユーロ円:145.98円 - 147.12円

(岩間)
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