ニューヨーク外国為替市場概況・4時 ドル円、荒い値動き

 2日のニューヨーク外国為替市場でドル円は荒い値動き。4時時点では146.97円と2時時点(147.06円)と比べて9銭程度のドル安水準だった。米連邦公開市場委員会(FOMC)は市場予想通りに0.75%の利上げを決定した。ただ声明に追加された文言がハト派的と受けとめられて、147円付近から146円手前まで急落した。追加された文は「将来の目標レンジの引き上げペースを決めるにあたり、委員会は金融政策の累積的な引き締め、金融政策が経済活動やインフレに影響を与えるラグ、経済・金融情勢を考慮する」。

 その後パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の会見が始まると145.68円まで下値を広げた。もっともパウエル議長は「利上げ減速の時期は早ければ次回会合となる可能性がある」としながらも、引き締めスタンスの継続は示唆。買い戻しが強まったドル円は結局147円台を回復し、一時147.20円台まで下値を切り上げた。

 ユーロドルは行って来い。4時時点では0.9882ドルと2時時点(0.9867ドル)と比べて0.0015ドル程度のユーロ高水準だった。FOMC声明に12月会合で利上げペース鈍化をにじませる文言が追加され、0.99ドル台を回復し上げ足を速めた。パウエルFRB議長の会見が始まると0.9976ドルまでユーロ高ドル安が進んでいる。しかしながら会見が進むとドル円同様にドル買い戻しの動きが強まり、0.9870ドル台まで水準を落とした。

 ユーロ円は4時時点では145.29円と2時時点(145.14円)と比べて15銭程度のユーロ高水準だった。FOMCの結果公表後に上昇した米株を眺めながら145.63円付近まで反発。ただその後、主要株式指数が再びマイナスに沈むと145.20円割れまで売り戻される場面があった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:145.68円 - 148.37円
ユーロドル:0.9859ドル - 0.9976ドル
ユーロ円:145.04円 - 146.80円


(小針)
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