ニューヨーク外国為替市場概況・1日 ドル円、続落
2日のニューヨーク外国為替市場でドル円は続落。終値は147.90円と前営業日NY終値(148.27円)と比べて37銭程度のドル安水準だった。NY勢の参入後は147.00円を挟んだもみ合いとなっていたが、米連邦公開市場委員会(FOMC)やパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の会見を受けて上下に振れた。
FOMCは政策金利を市場予想通りに3.75-4.00%に引き上げることを決定。声明文では「将来の利上げペースを決めるにあたって、金融政策が経済活動やインフレに影響を与えるラグ(時間差)を考慮」などの文言が追加された。声明文がハト派的な内容だったと受け止められ、公表後はドル売りで反応。パウエルFRB議長の会見が始まると一時145.68円まで下落する場面も見られた。
ただ、その後は一転してドルの買い戻しが優勢に。FRB議長は早ければ次回会合で利上げペースを緩める可能性を示唆した一方、「最終的な金利水準は従来の想定よりも高くなった」「政策金利はまだ道半ば」「利上げ停止を考えるのは非常に時期尚早」とも述べており、利上げの継続姿勢を改めて示した。FRB議長会見を受けて、米10年債利回りが3.96%台から4.11%台まで急上昇するなか、4時過ぎには147.97円付近まで下値を切り上げた。
ユーロドルは3日続落。終値は0.9818ドルと前営業日NY終値(0.9877ドル)と比べて0.0059ドル程度のユーロ安水準だった。ドル円と同じく上下に振らされる荒い値動きとなった。FOMC声明後にドル売りが強まった場面では0.9976ドルまで上昇したものの、一巡後は急激なドル買い戻しの流れに沿って0.9813ドルまで一転下落した。
ユーロ円は続落。終値は145.24円と前営業日NY終値(146.41円)と比べて1円17銭程度のユーロ安水準だった。NY勢の参入後は欧米株安などを背景にじわりと売りに押される展開。24時過ぎには145.04円まで下押しした。一巡後はドル絡みの取引が中心となる中で神経質な動きとなったが、戻りは限られた。
本日の参考レンジ
ドル円:145.68円 - 148.37円
ユーロドル:0.9813ドル - 0.9976ドル
ユーロ円:145.04円 - 146.80円
(岩間)
FOMCは政策金利を市場予想通りに3.75-4.00%に引き上げることを決定。声明文では「将来の利上げペースを決めるにあたって、金融政策が経済活動やインフレに影響を与えるラグ(時間差)を考慮」などの文言が追加された。声明文がハト派的な内容だったと受け止められ、公表後はドル売りで反応。パウエルFRB議長の会見が始まると一時145.68円まで下落する場面も見られた。
ただ、その後は一転してドルの買い戻しが優勢に。FRB議長は早ければ次回会合で利上げペースを緩める可能性を示唆した一方、「最終的な金利水準は従来の想定よりも高くなった」「政策金利はまだ道半ば」「利上げ停止を考えるのは非常に時期尚早」とも述べており、利上げの継続姿勢を改めて示した。FRB議長会見を受けて、米10年債利回りが3.96%台から4.11%台まで急上昇するなか、4時過ぎには147.97円付近まで下値を切り上げた。
ユーロドルは3日続落。終値は0.9818ドルと前営業日NY終値(0.9877ドル)と比べて0.0059ドル程度のユーロ安水準だった。ドル円と同じく上下に振らされる荒い値動きとなった。FOMC声明後にドル売りが強まった場面では0.9976ドルまで上昇したものの、一巡後は急激なドル買い戻しの流れに沿って0.9813ドルまで一転下落した。
ユーロ円は続落。終値は145.24円と前営業日NY終値(146.41円)と比べて1円17銭程度のユーロ安水準だった。NY勢の参入後は欧米株安などを背景にじわりと売りに押される展開。24時過ぎには145.04円まで下押しした。一巡後はドル絡みの取引が中心となる中で神経質な動きとなったが、戻りは限られた。
本日の参考レンジ
ドル円:145.68円 - 148.37円
ユーロドル:0.9813ドル - 0.9976ドル
ユーロ円:145.04円 - 146.80円
(岩間)