欧州マーケットダイジェスト・3日 株まちまち・金利上昇・ドル高
(3日終値:4日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=148.27円(3日15時時点比△0.88円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=144.53円(▲0.30円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=0.9747ドル(▲0.0079ドル)
FTSE100種総合株価指数:7188.63(前営業日比△44.49)
ドイツ株式指数(DAX):13130.19(▲126.55)
10年物英国債利回り:3.521%(△0.122%)
10年物独国債利回り:2.245%(△0.105%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
10月スイス消費者物価指数(CPI)
前月比 0.1% ▲0.2%
ノルウェー中銀、政策金利 2.50%に引き上げ 2.25%
10月英サービス部門PMI改定値 48.8 47.5
9月ユーロ圏失業率 6.6% 6.7%・改
英中銀、政策金利発表 3.00%に引き上げ 2.25%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルは弱含み。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が昨日に金利の最終地点が従来の想定より高くなる可能性を示唆したことを受け、全般にドル買いが先行した。ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁がこの日、「FRBと同じペースで、同じ景気判断のもとに進むことはできない」との見解を示したこともあり、欧米金融引き締めペースの違いを手掛かりにしたユーロ売り・ドル買いが進行。米10年債利回りが一時4.22%台まで上昇するなか、20時前には0.9730ドルまで値を下げた。
その後は米長期金利の上昇幅縮小に伴って0.9800ドル手前まで買い戻しが入る場面もあったが、戻りの鈍さを確認すると再び0.97ドル台前半まで押し戻された。
・ポンドドルは売り優勢。イングランド銀行(英中銀、BOE)は本日、市場予想通りに政策金利を3.00%まで引き上げた。また、大多数のメンバーがさらなる利上げの必要性を指摘した一方で、金利が見通し通りに動けば2年間にわたってリセッション(景気後退)に陥るとの懸念を示したことも明らかになり、英景気減速懸念を意識したポンド売りが優勢に。全般にドル買いが進んだ影響もあり、一時1.1157ドルと10月21日以来の安値を更新。一巡後も戻りは限られた。
・ドル円は底堅い。ドル高の流れに沿って買い先行となり、22時前には148.45円まで本日高値を更新。10月米ISM非製造業指数が予想より弱い結果となり、米金利が上昇幅を縮小した場面では147.61円付近まで押し戻されたが、売り一巡後は再び148円台前半の水準まで買い戻された。
・ユーロ円は弱含み。ユーロドルの下落や株安などを背景にした売りが進み、144.04円まで下押しした。もっとも、その後は安く始まったダウ平均が一時プラス圏を回復するなど、欧米株価が全般に下げ渋ったため、144.70円台まで切り返した。
・ロンドン株式相場は反発。米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締め政策が長期化するとの思惑から、投資家のリスク志向が後退し、全般に売りが先行した。もっとも、その後は米国株式相場の下げ幅縮小などにつれて買い戻しが入り、取引終盤にプラス圏を回復。エネルギー株やヘルスケア株などが上昇し、相場を押し上げた。
・フランクフルト株式相場は続落。欧米金融政策の引き締め姿勢が長期化するとの観測から、他の欧州株と同様に売りが先行。引けにかけては下げ渋ったものの、プラス圏を回復するには至らなかった。個別ではBMW(4.66%安)やシムライズ(4.25%安)、コンチネンタル(3.70%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は下落。米国債券安につれた。
(岩間)
ドル・円相場:1ドル=148.27円(3日15時時点比△0.88円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=144.53円(▲0.30円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=0.9747ドル(▲0.0079ドル)
FTSE100種総合株価指数:7188.63(前営業日比△44.49)
ドイツ株式指数(DAX):13130.19(▲126.55)
10年物英国債利回り:3.521%(△0.122%)
10年物独国債利回り:2.245%(△0.105%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
10月スイス消費者物価指数(CPI)
前月比 0.1% ▲0.2%
ノルウェー中銀、政策金利 2.50%に引き上げ 2.25%
10月英サービス部門PMI改定値 48.8 47.5
9月ユーロ圏失業率 6.6% 6.7%・改
英中銀、政策金利発表 3.00%に引き上げ 2.25%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルは弱含み。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が昨日に金利の最終地点が従来の想定より高くなる可能性を示唆したことを受け、全般にドル買いが先行した。ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁がこの日、「FRBと同じペースで、同じ景気判断のもとに進むことはできない」との見解を示したこともあり、欧米金融引き締めペースの違いを手掛かりにしたユーロ売り・ドル買いが進行。米10年債利回りが一時4.22%台まで上昇するなか、20時前には0.9730ドルまで値を下げた。
その後は米長期金利の上昇幅縮小に伴って0.9800ドル手前まで買い戻しが入る場面もあったが、戻りの鈍さを確認すると再び0.97ドル台前半まで押し戻された。
・ポンドドルは売り優勢。イングランド銀行(英中銀、BOE)は本日、市場予想通りに政策金利を3.00%まで引き上げた。また、大多数のメンバーがさらなる利上げの必要性を指摘した一方で、金利が見通し通りに動けば2年間にわたってリセッション(景気後退)に陥るとの懸念を示したことも明らかになり、英景気減速懸念を意識したポンド売りが優勢に。全般にドル買いが進んだ影響もあり、一時1.1157ドルと10月21日以来の安値を更新。一巡後も戻りは限られた。
・ドル円は底堅い。ドル高の流れに沿って買い先行となり、22時前には148.45円まで本日高値を更新。10月米ISM非製造業指数が予想より弱い結果となり、米金利が上昇幅を縮小した場面では147.61円付近まで押し戻されたが、売り一巡後は再び148円台前半の水準まで買い戻された。
・ユーロ円は弱含み。ユーロドルの下落や株安などを背景にした売りが進み、144.04円まで下押しした。もっとも、その後は安く始まったダウ平均が一時プラス圏を回復するなど、欧米株価が全般に下げ渋ったため、144.70円台まで切り返した。
・ロンドン株式相場は反発。米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締め政策が長期化するとの思惑から、投資家のリスク志向が後退し、全般に売りが先行した。もっとも、その後は米国株式相場の下げ幅縮小などにつれて買い戻しが入り、取引終盤にプラス圏を回復。エネルギー株やヘルスケア株などが上昇し、相場を押し上げた。
・フランクフルト株式相場は続落。欧米金融政策の引き締め姿勢が長期化するとの観測から、他の欧州株と同様に売りが先行。引けにかけては下げ渋ったものの、プラス圏を回復するには至らなかった。個別ではBMW(4.66%安)やシムライズ(4.25%安)、コンチネンタル(3.70%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は下落。米国債券安につれた。
(岩間)