株式明日の戦略-週間プラスも2週連続の陰線、来週は米国の中間選挙やCPIに要注目
4日の日経平均は大幅反落。終値は463円安の27199円。
東証1部の騰落銘柄数は値上がり351/値下がり1437。地合いが悪かった分、決算反応の良かった銘柄に資金が集中。上方修正や増配を発表した大阪チタニウムが全市場の売買代金トップ10入りする大商いで18.1%高と暴騰した。これに刺激されて東邦チタニウムも14.9%高と値を飛ばした。上方修正を発表した三菱自動車が、こちらも商いを集めて18.0%高。ネットワン、コニカミノルタ、富士急行などが決算を材料に急伸した。ほか、月次の好調が確認できたABCマートやサイゼリヤが大幅高となった。
一方、米長期金利の上昇を嫌気して、ソフトバンクGやキーエンスなど主力のグロース株が下落。上期が営業減益となったKDDIが大幅安となった。ZHD、エムスリー、東京精密などが決算を材料に急落。米国の化粧品企業が決算を受けて急落したことを受けて、資生堂やファンケルなどが連想売りに押された。昼休みに川崎汽船が上方修正や自己株取得を発表したが、これに対する株価の反応が渋いものとなったことから、日本郵船や商船三井が強めの下落。新作ゲームに関する情報を開示したバンクオブイノベーションがストップ安まで売り込まれた。
11月FOMCを消化した日経平均は大幅安。米国株が2日、3日と下落するのは日本株にとっては厳しい流れであり、きょうの下げは仕方ない。後場も節目の27000円や25日線(26982円、4日時点)を割り込まずに推移するなど、弱いなりにも評価できるポイントはあった。米国株がFOMCを機に崩れてしまうのか、早々に持ち直すのかが注目される。今回11月のFOMCでは利上げペース減速に関する言及があり、次回12月が0.75%ではなく0.5%となる可能性も出てきた。パウエル議長の発言から利上げが終了することへの期待は大きく後退したものの、一番の難所は越えたかもしれない。ナスダックは直近の下げで今年の安値に接近しているが、ここで踏ん張ることができるか。また、仮にナスダックが安値を更新したとしても、ダウ平均やS&P500が安値更新を回避できるかが目先の焦点となる。
【来週の見通し】
不安定な展開か。11月FOMCが米国株の売り材料となってしまったことから、木曜10日に発表される米国の10月消費者物価指数(CPI)の内容を見極めるまでは警戒ムードの強い地合いが続く可能性が高い。その手前の8日に米国の中間選挙があり、米国株の振れ幅は大きくなりそう。一方、国内では引き続き決算発表が多い。手掛けづらさがある中でも個別の活況が続くと見込まれる点は、日本株独自の下値を支える要素となる。基本的には米国株をにらみながらの一進一退を想定。米CPIの結果を東京市場で消化するのが11日金曜になるため、週末まで気の抜けない相場が続くだろう。
【今週を振り返る】
祝日を挟んで前半堅調、後半軟調となった。先週末の10月28日に、米国では決算を受けたアップルの大幅高などを手掛かりにダウ平均が800ドルを超える上昇となった。これを好感して、週初の日経平均は400円を超える上昇。27600円台に乗せて先週の高値を上回った。東京市場は11月FOMCの結果を見る前に休場に入るというスケジュールであったが、米国株が結果発表直前まで落ち着いた動きを見せたことから、休場前までは強い基調が継続した。しかし、FOMCが米国株の売り材料となり、米国の長期金利も上昇したことから、金曜11月4日は400円を超える下落。祝日前までの上昇分の大半を消失した。日経平均は週間では約94円の上昇。ただし、週足では2週連続で陰線を形成した。
東証1部の騰落銘柄数は値上がり351/値下がり1437。地合いが悪かった分、決算反応の良かった銘柄に資金が集中。上方修正や増配を発表した大阪チタニウムが全市場の売買代金トップ10入りする大商いで18.1%高と暴騰した。これに刺激されて東邦チタニウムも14.9%高と値を飛ばした。上方修正を発表した三菱自動車が、こちらも商いを集めて18.0%高。ネットワン、コニカミノルタ、富士急行などが決算を材料に急伸した。ほか、月次の好調が確認できたABCマートやサイゼリヤが大幅高となった。
一方、米長期金利の上昇を嫌気して、ソフトバンクGやキーエンスなど主力のグロース株が下落。上期が営業減益となったKDDIが大幅安となった。ZHD、エムスリー、東京精密などが決算を材料に急落。米国の化粧品企業が決算を受けて急落したことを受けて、資生堂やファンケルなどが連想売りに押された。昼休みに川崎汽船が上方修正や自己株取得を発表したが、これに対する株価の反応が渋いものとなったことから、日本郵船や商船三井が強めの下落。新作ゲームに関する情報を開示したバンクオブイノベーションがストップ安まで売り込まれた。
11月FOMCを消化した日経平均は大幅安。米国株が2日、3日と下落するのは日本株にとっては厳しい流れであり、きょうの下げは仕方ない。後場も節目の27000円や25日線(26982円、4日時点)を割り込まずに推移するなど、弱いなりにも評価できるポイントはあった。米国株がFOMCを機に崩れてしまうのか、早々に持ち直すのかが注目される。今回11月のFOMCでは利上げペース減速に関する言及があり、次回12月が0.75%ではなく0.5%となる可能性も出てきた。パウエル議長の発言から利上げが終了することへの期待は大きく後退したものの、一番の難所は越えたかもしれない。ナスダックは直近の下げで今年の安値に接近しているが、ここで踏ん張ることができるか。また、仮にナスダックが安値を更新したとしても、ダウ平均やS&P500が安値更新を回避できるかが目先の焦点となる。
【来週の見通し】
不安定な展開か。11月FOMCが米国株の売り材料となってしまったことから、木曜10日に発表される米国の10月消費者物価指数(CPI)の内容を見極めるまでは警戒ムードの強い地合いが続く可能性が高い。その手前の8日に米国の中間選挙があり、米国株の振れ幅は大きくなりそう。一方、国内では引き続き決算発表が多い。手掛けづらさがある中でも個別の活況が続くと見込まれる点は、日本株独自の下値を支える要素となる。基本的には米国株をにらみながらの一進一退を想定。米CPIの結果を東京市場で消化するのが11日金曜になるため、週末まで気の抜けない相場が続くだろう。
【今週を振り返る】
祝日を挟んで前半堅調、後半軟調となった。先週末の10月28日に、米国では決算を受けたアップルの大幅高などを手掛かりにダウ平均が800ドルを超える上昇となった。これを好感して、週初の日経平均は400円を超える上昇。27600円台に乗せて先週の高値を上回った。東京市場は11月FOMCの結果を見る前に休場に入るというスケジュールであったが、米国株が結果発表直前まで落ち着いた動きを見せたことから、休場前までは強い基調が継続した。しかし、FOMCが米国株の売り材料となり、米国の長期金利も上昇したことから、金曜11月4日は400円を超える下落。祝日前までの上昇分の大半を消失した。日経平均は週間では約94円の上昇。ただし、週足では2週連続で陰線を形成した。