株式明日の戦略-グロース株が強く連日の大幅上昇、米選挙は一段高を促すか
8日の日経平均は3日ぶり大幅続伸。終値は344円高の27872円。米国株の大幅高を受けて、寄り付きから3桁の上昇。開始直後は27700円近辺でしばらくもみ合ったが、ソフトバンクG、レーザーテック、東京エレクトロンなど主力グロース株に強い買いが入ったことで、次第に上方向に勢いがついた。10時台半ばには27900円台に乗せて、上げ幅を400円超に広げた。一方、前日同様に後場は値幅が出なくなった。主力グロース株の強い動きが続いたことから伸び悩んでも高値圏はキープしており、300円を超える上昇で取引を終えた。
東証プライムの売買代金は概算で3兆3200億円。業種別では海運、鉱業、保険などが大幅上昇。下落は空運、その他金融、陸運の3業種のみとなった。通期の営業利益見通しを引き上げ、自己株取得も併せて発表した三井化学<4183.T>が、後場に急騰して10.3%高。半面、上期決算が失望を誘ったレノバ<9519.T>が13.1%安と急落した。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1431/値下がり335。レーザーテックが7.7%高、ソフトバンクGが5.0高、東京エレクトロン、ソニーGが3.3%高と、主力のグロース株の多くが値幅を伴った上昇。川崎汽船や商船三井など海運株にも強い動きが見られた。上方修正を発表したヤマハ発動機が年初来高値を更新。ユニチャームや日立造船が決算を材料に値を飛ばし、日経観測が出たことを受けて朝方に上期の見通し引き上げを発表したレオパレス21が買いを集めた。第一生命によるTOBに賛同の意を示したアイペットがTOB価格にサヤ寄せしてストップ高比例配分となったが、TOBを仕掛けた側の第一生命も大幅高となったほか、アイペットの親会社のドリームインキュベータも一時ストップ高となるなど急伸した。
一方、三菱商事は上方修正や株主還元強化を発表したものの、事前に期待買いも入っていたことから、利益確定売りに押される展開。ユナイテッドアローズやワールドなどアパレル関連は、決算で業績回復が確認できたものの、株価はいったんの材料出尽くしで強い売りとなった。今期が最終減益見通しとなったオリックスが下落し、上期が営業減益となったNTTデータが大幅安。JR各社やJAL、ANAなどインバウンド関連は、他の多くの銘柄に見直し買いが入る中、物色の蚊帳の外に置かれた。
日経平均は大幅高。きのうと似た雰囲気で、前場で水準を大きく切り上げ、後場は値動きが落ち着いた。あすは米中間選挙の開票速報や、米株先物の動向に翻弄される地合いが想定される。事前投票が過去最多となっているといった報道も出ており、取引時間中には大勢が判明しない可能性もあるが、ニュースがバンバン飛び込むことにはなりそうで、振れ幅が大きくなることは許容しなければならない。
買われる場合は、きょうのように主力どころの銘柄がけん引役になると見込まれる。28000円を超えてくるようなら、そのことが追随買いを誘いやすい。もし、9月13日の戻り高値28659円を超えるような派手な上昇が見られるようなら、しばらくは日本株に資金が流入しやすい状況が続くだろう。売られる場合はきょう強かったソフトバンクG、レーザーテック、東京エレクトロンなどが逆回転で下げを主導することになると思われる。ただ、個別に決算の良いものなどは米国の政治情勢を気にすることなく買いが入る可能性が高い。25日線(27104円、8日時点)を割り込むような派手な下げになってしまうと厳しいが、27500円辺りで下げ止まるようなら、基調は上とみておいた方が良い。
東証プライムの売買代金は概算で3兆3200億円。業種別では海運、鉱業、保険などが大幅上昇。下落は空運、その他金融、陸運の3業種のみとなった。通期の営業利益見通しを引き上げ、自己株取得も併せて発表した三井化学<4183.T>が、後場に急騰して10.3%高。半面、上期決算が失望を誘ったレノバ<9519.T>が13.1%安と急落した。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1431/値下がり335。レーザーテックが7.7%高、ソフトバンクGが5.0高、東京エレクトロン、ソニーGが3.3%高と、主力のグロース株の多くが値幅を伴った上昇。川崎汽船や商船三井など海運株にも強い動きが見られた。上方修正を発表したヤマハ発動機が年初来高値を更新。ユニチャームや日立造船が決算を材料に値を飛ばし、日経観測が出たことを受けて朝方に上期の見通し引き上げを発表したレオパレス21が買いを集めた。第一生命によるTOBに賛同の意を示したアイペットがTOB価格にサヤ寄せしてストップ高比例配分となったが、TOBを仕掛けた側の第一生命も大幅高となったほか、アイペットの親会社のドリームインキュベータも一時ストップ高となるなど急伸した。
一方、三菱商事は上方修正や株主還元強化を発表したものの、事前に期待買いも入っていたことから、利益確定売りに押される展開。ユナイテッドアローズやワールドなどアパレル関連は、決算で業績回復が確認できたものの、株価はいったんの材料出尽くしで強い売りとなった。今期が最終減益見通しとなったオリックスが下落し、上期が営業減益となったNTTデータが大幅安。JR各社やJAL、ANAなどインバウンド関連は、他の多くの銘柄に見直し買いが入る中、物色の蚊帳の外に置かれた。
日経平均は大幅高。きのうと似た雰囲気で、前場で水準を大きく切り上げ、後場は値動きが落ち着いた。あすは米中間選挙の開票速報や、米株先物の動向に翻弄される地合いが想定される。事前投票が過去最多となっているといった報道も出ており、取引時間中には大勢が判明しない可能性もあるが、ニュースがバンバン飛び込むことにはなりそうで、振れ幅が大きくなることは許容しなければならない。
買われる場合は、きょうのように主力どころの銘柄がけん引役になると見込まれる。28000円を超えてくるようなら、そのことが追随買いを誘いやすい。もし、9月13日の戻り高値28659円を超えるような派手な上昇が見られるようなら、しばらくは日本株に資金が流入しやすい状況が続くだろう。売られる場合はきょう強かったソフトバンクG、レーザーテック、東京エレクトロンなどが逆回転で下げを主導することになると思われる。ただ、個別に決算の良いものなどは米国の政治情勢を気にすることなく買いが入る可能性が高い。25日線(27104円、8日時点)を割り込むような派手な下げになってしまうと厳しいが、27500円辺りで下げ止まるようなら、基調は上とみておいた方が良い。