株式明日の戦略―米CPI発表を前に27500円を割り込む、テクニカルでも重要局面に
10日の日経平均は大幅続落。終値は270円安の27446円。ダウ平均が600ドルを超える下落となったことを嫌気して、寄り付きから3桁の下落となり、27500円を下回った。安く始まった後は、27500円に近付くと戻り売りに押された一方、27400円を割り込んでくると下げ渋った。本日の米CPIの発表を前に様子見ムードが強く、押しが深くなれば戻すといった方向感のない動きが終日続き、寄り付き(27459円)に近い水準で取引を終えた。
東証プライムの売買代金は概算で3兆0800億円。業種別ではパルプ・紙、食料品、銀行などが上昇した一方、ゴム製品、石油・石炭、輸送用機器などが下落した。上方修正と期末の配当見通し引き上げを発表した川崎重工業<7012.T>が後場急伸。半面、上期の着地が計画を下振れた日本農薬<4997.T>が後場に入って急落した。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり620/値下がり1141。ナスダックが弱くグロース株には逆風の中でレーザーテックが逆行高。三菱自動車、三菱商事、三菱重工、三菱UFJなど「三菱」銘柄にしっかりとした動きが見られた。鹿島、ミズノ、福山通運などが決算を材料に急伸。上方修正を発表したキャリアリンクが一時ストップ高まで買われ、上方修正や中間配当の実施を発表したフジクラがストップ高となった。今期の大幅増益計画がポジティブサプライズとなったLIFULLは、場中は値が付かずストップ高比例配分となった。
一方、暗号資産交換業者FTXへの出資金が回収不能になる恐れがあるとの観測が報じられたソフトバンクGが大幅安。上方修正を発表したものの、市場の期待に届かなかったホンダが4%安となった。三井不動産も上期の大幅増益着地が市場の期待に届かず3%安。通期の見通しを引き下げた神戸鋼、下方修正と減配を発表した住友ゴム、下方修正を発表した五洋建設などが急落した。ほか、原油価格の下落を受けて、INPEXや出光興産が売りに押された。
日経平均は大幅安。ただ、米国要因で下げた後はほぼフラットで、米CPIの発表を前にきょうは何もできませんでしたといった1日。米国株が強く上昇して始まったとしても、場中の動意は限られたのではないかと思われる。終値は270円安の27446円。13週線(27457円、10日時点、以下同じ)、52週線(27425円)、26週線(27314円)と週足の節目がこの近辺に多くある。この煮詰まったタイミングで米国の重要指標を消化するため、あすは上でも下でも動いた方向に値幅が出る可能性がある。
先月、9月分のCPIを受けた10月13日のダウ平均は、市場予想を上回る内容を嫌気して一時500ドル超下げたものの、鋭角的に切り返して827ドル高(30083ドル)で終えた。CPIが強かった場合でも米国株が崩れなければ、日本株は大きく上昇する展開も期待できる。日経平均はまだ25日線(27182円)は大きく上回っているだけに、下に振れた場合はこの辺りで下げ止まるかが注目される。先週末の終値27199円(11/4)が25日線に近く、週間プラスで終われるかという点でも注目の水準となる。
東証プライムの売買代金は概算で3兆0800億円。業種別ではパルプ・紙、食料品、銀行などが上昇した一方、ゴム製品、石油・石炭、輸送用機器などが下落した。上方修正と期末の配当見通し引き上げを発表した川崎重工業<7012.T>が後場急伸。半面、上期の着地が計画を下振れた日本農薬<4997.T>が後場に入って急落した。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり620/値下がり1141。ナスダックが弱くグロース株には逆風の中でレーザーテックが逆行高。三菱自動車、三菱商事、三菱重工、三菱UFJなど「三菱」銘柄にしっかりとした動きが見られた。鹿島、ミズノ、福山通運などが決算を材料に急伸。上方修正を発表したキャリアリンクが一時ストップ高まで買われ、上方修正や中間配当の実施を発表したフジクラがストップ高となった。今期の大幅増益計画がポジティブサプライズとなったLIFULLは、場中は値が付かずストップ高比例配分となった。
一方、暗号資産交換業者FTXへの出資金が回収不能になる恐れがあるとの観測が報じられたソフトバンクGが大幅安。上方修正を発表したものの、市場の期待に届かなかったホンダが4%安となった。三井不動産も上期の大幅増益着地が市場の期待に届かず3%安。通期の見通しを引き下げた神戸鋼、下方修正と減配を発表した住友ゴム、下方修正を発表した五洋建設などが急落した。ほか、原油価格の下落を受けて、INPEXや出光興産が売りに押された。
日経平均は大幅安。ただ、米国要因で下げた後はほぼフラットで、米CPIの発表を前にきょうは何もできませんでしたといった1日。米国株が強く上昇して始まったとしても、場中の動意は限られたのではないかと思われる。終値は270円安の27446円。13週線(27457円、10日時点、以下同じ)、52週線(27425円)、26週線(27314円)と週足の節目がこの近辺に多くある。この煮詰まったタイミングで米国の重要指標を消化するため、あすは上でも下でも動いた方向に値幅が出る可能性がある。
先月、9月分のCPIを受けた10月13日のダウ平均は、市場予想を上回る内容を嫌気して一時500ドル超下げたものの、鋭角的に切り返して827ドル高(30083ドル)で終えた。CPIが強かった場合でも米国株が崩れなければ、日本株は大きく上昇する展開も期待できる。日経平均はまだ25日線(27182円)は大きく上回っているだけに、下に振れた場合はこの辺りで下げ止まるかが注目される。先週末の終値27199円(11/4)が25日線に近く、週間プラスで終われるかという点でも注目の水準となる。