NY株見通しー引き続き堅調か 経済指標は11月ミシガン大消費者信頼感指数など

 今晩のNY市場は引き続き堅調か。昨日は米10月消費者物価指数(CPI)が予想を下回る伸びとなり、インフレのピークアウト期待が高まった。米金利が低下し、米ドルが主要通貨に対して下落したことで、ハイテク株を中心に全面高となった。

 ダウ平均は1201.43ドル高(+3.70%)と急反発し、S&P500とナスダック総合もそれぞれ5.54%高、7.35%高と急反発。上昇率はダウ平均が2020年5月以来の大きさとなり、S&P500とナスダック総合もそれぞれ2020年4月、2020年3月以来の大幅高となった。

 今晩の取引ではCPIの鈍化を受けた利上げ減速期待が引き続き相場の支援となりそうだ。CMEのフェド・ウォッチが示す12月米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.75%利上げ確率は前日の43%から10%に急低下。4会合連続で0.75%の利上げが続いたが、12月FOMCでは利上げ幅が0.50%に縮小するとの見方が強まった。

 今晩はベテランズデーで債券市場が休場となるが、経済指標では11月ミシガン大消費者信頼感指数速報値と、併せて発表される期待インフレ率速報値が注目される。期待インフレ率が低下すれば先行きの利益減速見通しが一段と高まることになる。

 今晩の米経済指標は11月ミシガン大消費者信頼感指数、同 1年先・5年先期待インフレ率速報値など。主要な企業の決算発表はなし。

(執筆:11月11日、14:00)
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