14日香港株=買い先行も上値重いか、中国の政策への期待と利益確定の売りが交錯

 週明け14日の香港市場は買い先行か。中国政府が新型コロナウイルス対策の行動制限などを緩和したことや、中国当局が金融機関に対し不動産業向け融資の返済猶予などを指示したとの報道が投資家心理を支えそうだ。米ドル安も買い材料になるだろう。先行きの金利低下見通しを背景に、主要通貨に対する米ドルの強さを示すドル指数が11日に1.77%安と前日の2.12%安に続いて下落した。

 もっとも、ハンセン指数は前週末に急反発し、終値ベースで10月7日以来ほぼ1カ月ぶりの高値を付けただけに、いったん利益を確定する売りが入りやすい。中国本土相場が下落すれば、香港市場でも買い一巡後に上値が伸び悩む展開がありそうだ。

 11日のNY株式相場は続伸。木曜日の米10月消費者物価指数(CPI)が予想を下回る伸びとなったことで利上げ減速期待が続いた。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は国際金融銘柄のHSBC(00005)とAIAグループ(01299)、中国インターネットサービス大手のテンセント(00700)が香港終値を上回った半面、中国ネット通販大手のアリババ集団(09988)、香港公益株のホンコン・チャイナガス(00003)が下回って引けた。
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