欧州マーケットダイジェスト・15日 株まちまち・金利低下・ドル下げ渋り
(15日終値:16日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=139.26円(15日15時時点比▲1.12円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=144.63円(▲0.40円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0385ドル(△0.0054ドル)
FTSE100種総合株価指数:7369.44(前営業日比▲15.73)
ドイツ株式指数(DAX):14378.51(△65.21)
10年物英国債利回り:3.295%(▲0.073%)
10年物独国債利回り:2.108%(▲0.039%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
10月英雇用統計
失業率 3.9% 3.9%
失業保険申請件数 0.33万件 0.39万件・改
7-9月英失業率(ILO方式) 3.6% 3.5%
10月仏消費者物価指数(CPI)改定値
前月比 1.0% 1.0%
前年比 6.2% 6.2%
11月独ZEW景況感指数 ▲36.7 ▲59.2
11月ユーロ圏ZEW景況感指数 ▲38.7 ▲59.7
7-9月期ユーロ圏域内総生産(GDP)改定値
前期比 0.2% 0.2%
前年同期比 2.1% 2.1%
9月ユーロ圏貿易収支
季調済 377億ユーロの赤字 476億ユーロの赤字・改
季調前 344億ユーロの赤字 509億ユーロの赤字
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は下げ渋り。時間外の米10年債利回りが低下に転じたことをきっかけに円買い・ドル売りが先行。NY市場に入り、10月米卸売物価指数(PPI)が前月比0.2%/前年同月比8.0%と予想の前月比0.4%/前年同月比8.3%を下回り、食品とエネルギーを除くコア指数が前月比横ばい/前年同月比6.7%と予想の前月比0.3%/前年同月比7.2%より弱い数字となったことが分かると全般ドル売りが活発化した。22時30分過ぎには一時137.68円と8月29日以来の安値を付けた。
ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢に。米長期金利が低下幅を縮めたことなどが相場を下支えして、139.69円付近まで持ち直した。クック米連邦準備理事会(FRB)理事やバーFRB副議長が「インフレは高すぎる」との見解を示したことも意識された。
・ユーロドルは上値が重かった。11月独ZEW景況感指数が▲36.7と予想の▲50.0を上回ったことが分かるとユーロ買い・ドル売りが先行。予想を下回る米PPIをきっかけにドル売りが強まると一時1.0479ドルと7月1日以来の高値を付けた。
ただ、米長期金利が低下幅を縮めたこともあり、ドル売りの勢いは長続きしなかった。ユーロ豪ドルなど一部ユーロクロスの下落につれた売りも出て、一時1.0349ドル付近まで下押しした。
・ユーロ円は17時30分過ぎに一時145.36円と日通し高値を付けたものの、22時30分過ぎには144.21円と日通し安値を更新した。ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、相場は方向感が出なかった。
・ロンドン株式相場は反落。米国株相場の上昇が相場を下支えした半面、外国為替市場でのポンド高進行が相場の重しとなった。アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株の下げが目立ったほか、ランド・セキュリティーズ・グループやブリティッシュ・ランドなど不動産株の一角に売りが出た。半面、リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株は買われた。
・フランクフルト株式相場は4日続伸。しばらくは方向感に乏しい展開が続いていたが、10月米PPIの下振れをきっかけに米国株相場が上昇すると独株にも買いが波及した。個別ではバイエル(4.09%高)やインフィニオン・テクノロジーズ(2.79%高)、プーマ(2.22%高)などの上げが目立った。
・欧州債券相場は上昇。米債高につれた。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=139.26円(15日15時時点比▲1.12円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=144.63円(▲0.40円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0385ドル(△0.0054ドル)
FTSE100種総合株価指数:7369.44(前営業日比▲15.73)
ドイツ株式指数(DAX):14378.51(△65.21)
10年物英国債利回り:3.295%(▲0.073%)
10年物独国債利回り:2.108%(▲0.039%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
10月英雇用統計
失業率 3.9% 3.9%
失業保険申請件数 0.33万件 0.39万件・改
7-9月英失業率(ILO方式) 3.6% 3.5%
10月仏消費者物価指数(CPI)改定値
前月比 1.0% 1.0%
前年比 6.2% 6.2%
11月独ZEW景況感指数 ▲36.7 ▲59.2
11月ユーロ圏ZEW景況感指数 ▲38.7 ▲59.7
7-9月期ユーロ圏域内総生産(GDP)改定値
前期比 0.2% 0.2%
前年同期比 2.1% 2.1%
9月ユーロ圏貿易収支
季調済 377億ユーロの赤字 476億ユーロの赤字・改
季調前 344億ユーロの赤字 509億ユーロの赤字
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は下げ渋り。時間外の米10年債利回りが低下に転じたことをきっかけに円買い・ドル売りが先行。NY市場に入り、10月米卸売物価指数(PPI)が前月比0.2%/前年同月比8.0%と予想の前月比0.4%/前年同月比8.3%を下回り、食品とエネルギーを除くコア指数が前月比横ばい/前年同月比6.7%と予想の前月比0.3%/前年同月比7.2%より弱い数字となったことが分かると全般ドル売りが活発化した。22時30分過ぎには一時137.68円と8月29日以来の安値を付けた。
ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢に。米長期金利が低下幅を縮めたことなどが相場を下支えして、139.69円付近まで持ち直した。クック米連邦準備理事会(FRB)理事やバーFRB副議長が「インフレは高すぎる」との見解を示したことも意識された。
・ユーロドルは上値が重かった。11月独ZEW景況感指数が▲36.7と予想の▲50.0を上回ったことが分かるとユーロ買い・ドル売りが先行。予想を下回る米PPIをきっかけにドル売りが強まると一時1.0479ドルと7月1日以来の高値を付けた。
ただ、米長期金利が低下幅を縮めたこともあり、ドル売りの勢いは長続きしなかった。ユーロ豪ドルなど一部ユーロクロスの下落につれた売りも出て、一時1.0349ドル付近まで下押しした。
・ユーロ円は17時30分過ぎに一時145.36円と日通し高値を付けたものの、22時30分過ぎには144.21円と日通し安値を更新した。ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、相場は方向感が出なかった。
・ロンドン株式相場は反落。米国株相場の上昇が相場を下支えした半面、外国為替市場でのポンド高進行が相場の重しとなった。アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株の下げが目立ったほか、ランド・セキュリティーズ・グループやブリティッシュ・ランドなど不動産株の一角に売りが出た。半面、リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株は買われた。
・フランクフルト株式相場は4日続伸。しばらくは方向感に乏しい展開が続いていたが、10月米PPIの下振れをきっかけに米国株相場が上昇すると独株にも買いが波及した。個別ではバイエル(4.09%高)やインフィニオン・テクノロジーズ(2.79%高)、プーマ(2.22%高)などの上げが目立った。
・欧州債券相場は上昇。米債高につれた。
(中村)