NY株見通し-10月小売売上高などの経済指標やエヌビディア、ロウズなどの決算発表に注目

 今晩のNY市場は経済指標や決算発表に注目。昨日は米10月生産者物価指数(PPI)の伸びが予想以上に鈍化したことや、決算や見通しが好感されたウォルマートなどの小売株が上昇したことなどで主要3指数がそろって上昇した。ただ、ロシア製のミサイルがNATO加盟国のポーランドに着弾し、死者が出たと伝わったことで地政学リスクが意識され上昇幅を大きく縮小した。今晩の取引では地政学リスクへの警戒感が引き続き上値の圧迫要因となることが予想されるが、足もとの景気動向や企業業績を巡り、10月小売売上高などの経済指標や、半導体のエヌビディア、小売りのロウズ、ターゲットなどの決算発表が注目されるほか、米連邦準備理事会(FRB)高官の発言も焦点となりそうだ。10月小売売上高は前月比で1.0%の増加が見込まれており、インフレが高進する中でも個人消費が堅調となれば、安心感につながりそうだ。

 今晩の米経済指標は10月小売売上高のほか、MBA住宅ローン申請指数、10月鉱工業生産、EIA週間原油在庫など。ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁、ウォラーFRB理事の講演や、バーFRB副議長(銀行監督担当)の議会証言も予定されている。企業決算は寄り前にエヌビディア、ロウズ、ターゲット、引け後にシスコ・システムズなどが発表予定。(執筆:11月16日、14:00)
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