今日の株式見通し=小動きか 米半導体株は軟調もエヌビディアは時間外で上昇

 東京市場は小動きか。米国株は下落。ダウ平均は39ドル安の33553ドルで取引を終えた。方向感に乏しく、プラス圏とマイナス圏を行き来する展開。10月小売売上高は市場予想を上回ったが、小売大手のターゲットは決算を受けて急落するなど強弱材料が交錯した。ナスダックは終日弱く、1.5%安と大きめの下げとなった。減産を発表したマイクロンテクノロジーが大幅安となり、半導体株全般に売りが広がった。ドル円は足元139円50銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて120円安の27920円、ドル建てが115円安の27925円で取引を終えた。

 米国株が下げており、上値は重いと考える。ただ、引け後に決算を発表したエヌビディアは時間外で上昇しており、国内半導体株に関してはネガティブな影響が緩和されるだろう。そうなるとダウ平均は小幅な下落にとどまっているわけで、売り急ぎは抑制される可能性が高い。米10年債利回りは大きく低下している。仮に半導体株がマイクロンの大幅安の方を嫌気して売られたとしても、半導体以外のグロース株を買えないわけではない。強気派も弱気派も様子見姿勢が強まり、前日終値近辺での一進一退が続くと予想する。日経平均の予想レンジは27800円-28200円

(小針)
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