欧州マーケットダイジェスト・18日 株高・ドル底堅い

(18日終値:19日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=140.24円(18日15時時点比△0.46円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=144.91円(▲0.06円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0333ドル(▲0.0038ドル)
FTSE100種総合株価指数:7385.52(前営業日比△38.98)
ドイツ株式指数(DAX):14431.86(△165.48)
10年物英国債利回り:3.239%(△0.037%)
10年物独国債利回り:2.014%(▲0.006%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)        <発表値>    <前回発表値>
10月英小売売上高(自動車燃料含む)
前月比                0.6%     ▲1.5%・改
前年比                ▲6.1%    ▲6.8%・改
10月英小売売上高(自動車燃料除く)
前月比                0.3%      ▲1.5%
前年比                ▲6.7%    ▲6.1%・改
7-9月期スイス鉱工業生産指数
前年同期比              5.2%      5.0%・改

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ユーロドルは上値が重かった。欧州株相場の上昇で投資家が運用リスクを取りやすくなると、ユーロ買い・ドル売りが先行。18時30分過ぎに一時1.0396ドルと日通し高値を付けた。ただ、連日上値を抑えられている200日移動平均線1.0414ドルがレジスタンスとして意識されると失速した。
 コリンズ米ボストン連銀総裁が「追加利上げは必要」「景気抑制スタンスはしばらくの間維持する必要」「0.75%利上げの可能性は依然としてある」などと発言すると、このところ強まっていた米利上げペースの減速観測が後退。ユーロ売り・ドル買いがさらに進み、一時1.0326ドルと日通し安値を更新した。
 なお、ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁は講演で「さらなる利上げを予想」「ユーロ圏のインフレは高すぎる」などと述べたが、相場の反応は限られた。

・ドル円は底堅い。米10年債利回りが3.82%台まで上昇すると円売り・ドル買いが先行。18時過ぎに一時140.29円付近まで値を上げた。23時30分過ぎには139.69円付近まで下押ししたものの、コリンズ氏の発言が伝わると再び140.26円付近まで値を上げた。

・ユーロ円は頭が重い。18時30分過ぎに一時145.48円付近まで上げたものの、アジア時間に付けた日通し高値145.55円が目先レジスタンスとして意識されると上値が重くなった。ユーロドルの下落につれた売りが出て、24時過ぎに一時144.56円と日通し安値を付けた。

・ロンドン株式相場は4日ぶりに反発。足もとで相場下落が続いたあとだけに、短期的な戻りを期待した買いが入った。時間外のダウ先物の上昇なども相場を下支えした。セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が買われたほか、アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株に買いが入った。半面、BPやシェルなどエネルギー株は売られた。

・フランクフルト株式相場は続伸。米株価指数先物の上昇などを受けて投資家心理が強気に傾くと株買いが優勢となった。個別ではメルセデス・ベンツ(3.32%高)やMTUエアロ・エンジンズ(3.18%高)、フレゼニウス(2.78%高)などの上昇が目立った。

・欧州債券相場は英国債が下落した一方、独国債が上昇した。

(中村)
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