21日香港株=方向感乏しいか、米株高が支えも利上げ長期化を懸念

 21日の香港市場は強弱材料が入り混じり、方向感に乏しい相場か。前週末はハンセン指数の終値が4日ぶりに心理的節目の18000ポイントを割り込んだとあって、買い直しが入りやすい。18日の米株式相場の上昇が投資家心理を支えるだろう。

 半面、中国の新型コロナウイルスの感染再拡大に伴い行動規制への懸念が強まった上、米連邦準備理事会(FRB)による積極的な金融引き締めが長期化するとの見方が続いており、相場の重荷となりそうだ。コリンズ米ボストン連銀総裁が18日、12月米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.75%の利上げの可能性があるとの考えを示した。

 18日のNY株式相場はダウ平均が3日ぶりに反発。米金融当局者のタカ派発言を受けて金利が上昇したことで売りが強まる場面もあったが、米国とロシアの対話再開への期待などを背景に終盤にかけて再び上昇した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は高安まちまち。ネット株のテンセント(00700)やアリババ集団(09988)が香港終値を下回った一方で、同業のJDドットコム(09618)、英金融大手のHSBC(00005)が上回って引けた。
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