欧州マーケットダイジェスト・21日 株安・原油安・ドル高
(21日終値:22日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=142.11円(21日15時時点比△1.56円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=145.43円(△0.90円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0232ドル(▲0.0050ドル)
FTSE100種総合株価指数:7376.85(前営業日比▲8.67)
ドイツ株式指数(DAX):14379.93(▲51.93)
10年物英国債利回り:3.186%(▲0.053%)
10年物独国債利回り:1.994%(▲0.020%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
10月独生産者物価指数(PPI)
前月比 ▲4.2% 2.3%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・産油国通貨は軟調だった。「石油輸出国機構(OPEC)プラスは12月4日開催の閣僚級会合に向けて増産を検討」との一部報道をきっかけに、WTI原油先物価格が一時6%超急落すると、カナダドルやノルウェークローネなどに売りが出た。米ドルカナダドルは一時1.3495カナダドルまでカナダドル安に振れたほか、ノルウェークローネは対ドルで10.3034クローネまで下落した。
ただ、サウジアラビア当局が同報道を否定すると、原油価格は下げ幅を縮小。産油国通貨への売り圧力も後退した。
・ドル円は底堅い。前週伝わったコリンズ米ボストン連銀総裁やブラード米セントルイス連銀総裁の発言を受けて、米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締め姿勢が長期化するとの見方が強まる中、円売り・ドル買いが出やすい地合いとなった。対資源国通貨中心にドル高が進んだ影響も受けて、2時30分前には一時142.25円と日通し高値を更新した。
市場では「一目均衡表雲の下限140.41円がサポートとして意識されている」との声が聞かれた。
・ユーロドルは軟調。10月独生産者物価指数(PPI)が予想を大幅に下回ったことでユーロ売り・ドル買いが先行。米利上げペースの減速観測が後退する中、対資源国通貨中心にドル買いが進んだ影響も受けた。センテノ・ポルトガル中銀総裁が「12月の理事会では過去2回の会合で決定した0.75%の利上げから利上げ幅を縮小する可能性がある」との考えを示したことも相場の重しとなり、一時1.0223ドルと日通し安値を更新した。
なお、レーン欧州中央銀行(ECB)専務理事兼チーフ・エコノミストは「金利はさらに上昇すると予想」「12月が最後の利上げだとは思わない」などと発言した。
・ユーロ円は堅調。ユーロドルの下落につれた売りが出た一方、ドル円の上昇につれた買いが入り一時145.55円と前週末の高値に面合わせした。
・ロンドン株式相場は小反落。中国で新型コロナウイルスの感染が再拡大する中、同国景気への先行き懸念から売りが出た。原油先物価格の大幅下落を受けて、BPやシェルなどエネルギー株の下げが目立ったほか、リオ・ティントやグレンコアなど素材株が軟調だった。半面、アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株は買われた。
・フランクフルト株式相場は3日ぶりに反落。中国で新型コロナウイルスの感染が再拡大する中、同国の景気減速への懸念から売りが優勢となった。個別ではアディダス(3.79%安)やコベストロ(3.50%安)、プーマ(2.95%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は上昇。ECBの大幅利上げ観測が後退し、独国債に買いが入った。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=142.11円(21日15時時点比△1.56円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=145.43円(△0.90円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0232ドル(▲0.0050ドル)
FTSE100種総合株価指数:7376.85(前営業日比▲8.67)
ドイツ株式指数(DAX):14379.93(▲51.93)
10年物英国債利回り:3.186%(▲0.053%)
10年物独国債利回り:1.994%(▲0.020%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
10月独生産者物価指数(PPI)
前月比 ▲4.2% 2.3%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・産油国通貨は軟調だった。「石油輸出国機構(OPEC)プラスは12月4日開催の閣僚級会合に向けて増産を検討」との一部報道をきっかけに、WTI原油先物価格が一時6%超急落すると、カナダドルやノルウェークローネなどに売りが出た。米ドルカナダドルは一時1.3495カナダドルまでカナダドル安に振れたほか、ノルウェークローネは対ドルで10.3034クローネまで下落した。
ただ、サウジアラビア当局が同報道を否定すると、原油価格は下げ幅を縮小。産油国通貨への売り圧力も後退した。
・ドル円は底堅い。前週伝わったコリンズ米ボストン連銀総裁やブラード米セントルイス連銀総裁の発言を受けて、米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締め姿勢が長期化するとの見方が強まる中、円売り・ドル買いが出やすい地合いとなった。対資源国通貨中心にドル高が進んだ影響も受けて、2時30分前には一時142.25円と日通し高値を更新した。
市場では「一目均衡表雲の下限140.41円がサポートとして意識されている」との声が聞かれた。
・ユーロドルは軟調。10月独生産者物価指数(PPI)が予想を大幅に下回ったことでユーロ売り・ドル買いが先行。米利上げペースの減速観測が後退する中、対資源国通貨中心にドル買いが進んだ影響も受けた。センテノ・ポルトガル中銀総裁が「12月の理事会では過去2回の会合で決定した0.75%の利上げから利上げ幅を縮小する可能性がある」との考えを示したことも相場の重しとなり、一時1.0223ドルと日通し安値を更新した。
なお、レーン欧州中央銀行(ECB)専務理事兼チーフ・エコノミストは「金利はさらに上昇すると予想」「12月が最後の利上げだとは思わない」などと発言した。
・ユーロ円は堅調。ユーロドルの下落につれた売りが出た一方、ドル円の上昇につれた買いが入り一時145.55円と前週末の高値に面合わせした。
・ロンドン株式相場は小反落。中国で新型コロナウイルスの感染が再拡大する中、同国景気への先行き懸念から売りが出た。原油先物価格の大幅下落を受けて、BPやシェルなどエネルギー株の下げが目立ったほか、リオ・ティントやグレンコアなど素材株が軟調だった。半面、アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株は買われた。
・フランクフルト株式相場は3日ぶりに反落。中国で新型コロナウイルスの感染が再拡大する中、同国の景気減速への懸念から売りが優勢となった。個別ではアディダス(3.79%安)やコベストロ(3.50%安)、プーマ(2.95%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は上昇。ECBの大幅利上げ観測が後退し、独国債に買いが入った。
(中村)