ニューヨーク外国為替市場概況・4時 ドル円、しっかり

 21日のニューヨーク外国為替市場でドル円はしっかり。4時時点では142.17円と2時時点(141.95円)と比べて22銭程度のドル高水準だった。米10年債利回りは低下幅を縮小し、一時は上昇に転じる場面も見られた。全般にドル買いの流れが続くなか、142.25円まで本日高値を更新した。

 カナダドルは買い戻し。「石油輸出国機構(OPEC)プラスは12月4日開催の閣僚級会合に向けて増産を検討」との報道をサウジアラビア当局が否定したことを受け、原油先物価格が急速に下げ幅を縮小した。産油国通貨も同様に買い戻しが入り、米ドルカナダドルは1.3495カナダドルの高値から1.3430カナダドル台まで米ドル売り・カナダドル買いが進んだ。

 ユーロドルはさえない。4時時点では1.0235ドルと2時時点(1.0237ドル)と比べて0.0002ドル程度のユーロ安水準だった。2時過ぎに1.0223ドルまで下落し、その後も戻りの鈍い動きが続いた。ドル買いの流れに沿ったほか、欧州中央銀行(ECB)の利上げペースが減速するとの思惑が広がっていることも相場の重しになった。

 ユーロ円は4時時点では145.52円と2時時点(145.35円)と比べて17銭程度のユーロ高水準だった。ドル円の上昇につれて145.57円までじわりと買いが入った。ダウ平均のプラス圏浮上も相場を支えた面がある。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:140.14円 - 142.25円
ユーロドル:1.0223ドル - 1.0333ドル
ユーロ円:144.33円 - 145.57円

(岩間)
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