欧州マーケットダイジェスト・22日 株高・金利低下・原油高・産油国通貨高
(22日終値:23日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=141.23円(22日15時時点比▲0.61円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=145.39円(▲0.04円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0295ドル(△0.0042ドル)
FTSE100種総合株価指数:7452.84(前営業日比△75.99)
ドイツ株式指数(DAX):14422.35(△42.42)
10年物英国債利回り:3.137%(▲0.049%)
10年物独国債利回り:1.978%(▲0.016%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
9月ユーロ圏経常収支(季調済) 81億ユーロの赤字 269億ユーロの赤字・改
11月ユーロ圏消費者信頼感指数(速報値)▲23.9 ▲27.5・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は頭が重かった。日本時間夕刻に一時142.03円付近まで上げたものの、アジア時間に付けた日通し高値142.24円が目先レジスタンスとして意識されると失速した。米10年債利回りが低下したことも相場の重しとなり、20時30分前に一時141.09円と日通し安値を更新した。
ただ、売り一巡後は下げ渋る展開に。節目の141.00円や一目均衡表雲の下限140.56円がサポートとして働くと買い戻しが進んだ。23時過ぎには141.54円付近まで下げ幅を縮めた。
・ユーロドルは底堅い動き。米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りが入ると、20時30分前に一時1.0291ドルまで値を上げた。欧州中央銀行(ECB)が利上げ幅を縮小するとの観測を背景にユーロ売りが出ると1.0254ドル付近まで下げる場面もあったが、下押しは限定的だった。
NY市場に入り、米10年債利回りが3.75%台まで低下すると再び買いが強まり、一時1.0296ドルと日通し高値を更新した。11月ユーロ圏消費者信頼感指数速報値が▲23.9と予想の▲26.0を上回ったことも相場を下支えした。
なお、ナーゲル独連銀総裁は「12月理事会での利上げ幅を事前に言うことは時期尚早」と述べたほか、シムカス・リトアニア中銀総裁は「12月会合では0.50%もしくは0.75%の利上げの可能性がいずれもある」「利上げは必要に応じて3月以降も継続」などと語った。
・産油国通貨は堅調だった。「石油輸出国機構(OPEC)プラスは12月4日開催の閣僚級会合に向けて増産を検討」との一部報道をサウジアラビアが否定したことで、原油相場が反発。カナダドルやメキシコペソ、ノルウェークローネなどに買いが入った。米ドルカナダドルは一時1.3383カナダドルまでカナダドル高に振れたほか、ノルウェークローネは対ドルで10.1169クローネまで上昇した。また、メキシコペソは対ドルで19.4281ペソまで値を上げた。
・ユーロ円は下値が堅い。ドル円の下落につれた売りが出ると21時過ぎに一時144.89円と日通し安値を付けたものの、ユーロドルの上昇につれた買いが入ると145.44円付近まで下げ渋った。
・ロンドン株式相場は反発。「OPECプラスは原油増産を検討」との一部報道をサウジアラビアが否定したことで、原油相場が反発。原油高を背景にBPやシェルなどエネルギー株が買われ、指数を押し上げた。リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株も堅調だった。
・フランクフルト株式相場は反発。時間外のダウ先物の上昇などを手掛かりに買いが先行。11月ユーロ圏消費者信頼感指数速報値が予想を上回ったことも相場を下支えした。個別ではコベストロ(4.54%高)やシーメンス・エナジー(2.44%高)、ブレンターク(2.07%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は上昇。ECBが利上げ幅を縮小するとの観測を背景に独国債に買いが入った。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=141.23円(22日15時時点比▲0.61円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=145.39円(▲0.04円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0295ドル(△0.0042ドル)
FTSE100種総合株価指数:7452.84(前営業日比△75.99)
ドイツ株式指数(DAX):14422.35(△42.42)
10年物英国債利回り:3.137%(▲0.049%)
10年物独国債利回り:1.978%(▲0.016%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
9月ユーロ圏経常収支(季調済) 81億ユーロの赤字 269億ユーロの赤字・改
11月ユーロ圏消費者信頼感指数(速報値)▲23.9 ▲27.5・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は頭が重かった。日本時間夕刻に一時142.03円付近まで上げたものの、アジア時間に付けた日通し高値142.24円が目先レジスタンスとして意識されると失速した。米10年債利回りが低下したことも相場の重しとなり、20時30分前に一時141.09円と日通し安値を更新した。
ただ、売り一巡後は下げ渋る展開に。節目の141.00円や一目均衡表雲の下限140.56円がサポートとして働くと買い戻しが進んだ。23時過ぎには141.54円付近まで下げ幅を縮めた。
・ユーロドルは底堅い動き。米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りが入ると、20時30分前に一時1.0291ドルまで値を上げた。欧州中央銀行(ECB)が利上げ幅を縮小するとの観測を背景にユーロ売りが出ると1.0254ドル付近まで下げる場面もあったが、下押しは限定的だった。
NY市場に入り、米10年債利回りが3.75%台まで低下すると再び買いが強まり、一時1.0296ドルと日通し高値を更新した。11月ユーロ圏消費者信頼感指数速報値が▲23.9と予想の▲26.0を上回ったことも相場を下支えした。
なお、ナーゲル独連銀総裁は「12月理事会での利上げ幅を事前に言うことは時期尚早」と述べたほか、シムカス・リトアニア中銀総裁は「12月会合では0.50%もしくは0.75%の利上げの可能性がいずれもある」「利上げは必要に応じて3月以降も継続」などと語った。
・産油国通貨は堅調だった。「石油輸出国機構(OPEC)プラスは12月4日開催の閣僚級会合に向けて増産を検討」との一部報道をサウジアラビアが否定したことで、原油相場が反発。カナダドルやメキシコペソ、ノルウェークローネなどに買いが入った。米ドルカナダドルは一時1.3383カナダドルまでカナダドル高に振れたほか、ノルウェークローネは対ドルで10.1169クローネまで上昇した。また、メキシコペソは対ドルで19.4281ペソまで値を上げた。
・ユーロ円は下値が堅い。ドル円の下落につれた売りが出ると21時過ぎに一時144.89円と日通し安値を付けたものの、ユーロドルの上昇につれた買いが入ると145.44円付近まで下げ渋った。
・ロンドン株式相場は反発。「OPECプラスは原油増産を検討」との一部報道をサウジアラビアが否定したことで、原油相場が反発。原油高を背景にBPやシェルなどエネルギー株が買われ、指数を押し上げた。リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株も堅調だった。
・フランクフルト株式相場は反発。時間外のダウ先物の上昇などを手掛かりに買いが先行。11月ユーロ圏消費者信頼感指数速報値が予想を上回ったことも相場を下支えした。個別ではコベストロ(4.54%高)やシーメンス・エナジー(2.44%高)、ブレンターク(2.07%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は上昇。ECBが利上げ幅を縮小するとの観測を背景に独国債に買いが入った。
(中村)